12月12日(火)、前回の滞在からほぼほぼ2ヶ月ぶりとなりました。
発寒小学校でのおとどけアート、東方悠平さんの2回目の滞在の様子をレポートしていきます。
この2ヶ月の間、東方さんはアーティストとしての活動でベトナムにあるハノイ市で「Month of Art Practice」というプログラムに参加し、様々なところから集まったアーティストとリサーチやディスカッションを行い、展覧会へ参加していました。
ベトナムでの滞在中、発寒小学校の子どもたちへのビデオレターを送ってくれたいた東方さん。
今回の滞在の前に子どもたちに見てもらっていたのですが、どうだったでしょうかね。
背景の交差点では、信号もないのにたくさんの車やバイクがスルスルと動いています。
こちらはバナナ畑の様子。自撮り棒を購入したり、YouTuberの動画を見て研究したりしたとのことで
すごく丁寧なビデオレターでしたよ。
さて改めて2回目の滞在1日目の様子です!
この日の朝、苫小牧港からまっすぐやってきた東方さん。
到着したその足で、1年生の授業がありますと先生から声をかけられ荷物を持ったまま見学へ。
紙皿を車輪にして装飾してコロコロ転がして、という授業のようです。
自分で転がして、側面の装飾が回転してどう見えるかを確認するというなかなか忙しい動きを求められます。笑
みんな廊下で転がしながら、頑張ったポイントなどを教えてくれました。
そしてあっという間に中休みになります。
今日から来てるのでよろしくね、という内容を急遽校内放送をすることになりました。
前打ち合わせなしだったのですが、
「今日は転校生が来ていますので紹介します、どうぞ。」という先生役と
「こんにちは!ご紹介いただいた転校生の東方です」という自分を一人二役でこなすテクニックを披露。
おとどけアート2回目ともなると経験値があるのでしょうか。職員室の先生方のハートをキャッチしたようです。
ビデオレターと校内放送の効果は絶大で、廊下を歩くだけで前の教室から子どもたちが飛び出してきて瞬く間に囲まれます。
なんと歩くだけで中休みが終わってしまいましたが、とりあえず来ていることはアピールできましたね、よい滑り出しです!
中休みが終わり、一息入れながら持ってきた荷物を開いていく東方さん。
ビデオレターで映っていたバナナの木を大きくプリントしてきたり、
ベトナムのバナナをスキャンして3Dプリンターで出力したものを持ってきたり。
(品種的に、国外へ持ち出しできないそうでモノならば、ということのようです。これ、実物大だそうですよ。)
そうこうしている間に今度は体育館へ向かいます。
この日は、開放図書館「さくら図書館」の30周年記念行事があるということで、その様子を見学させてもらいました。
ボランティアの方たちは、自分たちで衣装を準備したりかなり活発に活動されているようです。すごいですね。
(小学校に入って3階の開放図書館までの導線にも手の込んだ装飾がされていますよ。)
そして、今回の滞在の活動拠点となる教室も「はっさるーむ」に決めたところで、お待ちかねの給食タイム。
10月に来たときは給食を食べなかったので、東方さんにとっては札幌北小学校以来10年ぶりくらいでしょうか。
できたてを食べられるのはありがたいですね。
お昼休み、はっさるーむで待ち構えていると、子どもたちが続々とやってきました。
子どもたちに紙と鉛筆を渡し、「バナナの思い出」を書いてもらいます。
そう、今回、発寒小学校の活動の鍵となるのは「バナナ」なんです。
実は、10月に来たときから東方さんはバナナがプリントしてあるTシャツを着ていたり、様々な場面で「バナナ」要素を散りばめていました。
今後バナナがどういった形で展開されていくかは色々試しながら探っていくことになるそうです。
お昼休みが終わり、子どもたちからは夏に食べたチョコバナナの話や、兄弟で分けて食べた話、熟しすぎて皮がむけなかった話が集まりましたよ。
中にはバナナの消しゴムや、リストバンドなど持ってくる子どももいて、子どもたちにとってバナナは食べ物としてもなんらかのモチーフとしてもかなり親しみがあることがわかりました。
それらを見返しながら、明日に向けての準備作業を進めます。
明日はバナナを作ってみるのですが、どのようにしたら子どもたちが作りやすいか、色々試しています。
また、10月滞在時と同じく、特別支援学級の授業も引き受けたので、先生と打ち合わせ。
この前はハロウィンの飾りでしたが、今度はクリスマスの飾り。季節が過ぎるのは本当に早いですね。
2ヶ月ぶりの活動でしたが、モリモリな1日でした。
明日はひたすらバナナを作ることになりそうです。モリモリな予感です。
続きます。
担当コーディネーター 杉本
2023年度おとどけアートの活動は「赤い羽根共同募金」さんの助成を受け実施しております。