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【おとどけアート】札幌市立手稲西小学校×千葉麻十佳 活動ブログ19

12月15日(水)。

いよいよお披露目当日を迎えました。

この日は、小学校に行く前に少し寄り道をしましたよ。

学校のすぐ近くにある、星置の滝。

ここから星置川にもつながるようです。

ここで川の水を汲んで、作品に活用します。

本当は昨日の帰りにも立ち寄ったのですが、

周りが暗すぎるのと、雪で覆われて足場がどこまであるか

わからなくて危なかったので、リベンジだったりします。

汲んできた川の水は霧吹きにして『金の石』の台座に吹きかけ、

あえて脆くしておきます。台座が凹んだり沈んだりすることで、

『金の石』の"重さ"の顕在化ができないかと考えたそうです。

また、視聴覚室のカーテンの隙間から漏れる光を減らすために、

余っていたダンボール類を窓に設置。

この箱は来年度、教材として使われるものたちなので、残りは別室に退避させます。

千葉さんがすごい力持ちに見えますね。笑

活動拠点となっていたプレイルームも綺麗に片付けて、

ここでは、千葉さんが持ってきた石たちや、質問のやりとり、

これまでの活動の軌跡のようなものを感じとることができる部屋にしました。

貼っているのは視聴覚室の展覧会についてのお知らせでしょうか?

そんなこんなでお昼休みとなり、お披露目スタート!

基本的に休み時間に見られるのですが、感染症対策として、

各学年毎に見ることができる日が決められています。

そして、そのトップバッターは、特別支援教室のみなさん。

(撮った写真がぶれてて使えない!!)

視聴覚室には、全部で4つ作品を置いたのですが、

やはり目を引くのは映像作品。

こちらは『金と鮭』という題名の作品で、

手稲西小学校の教職員10名の方々に協力していただいた作品で、

10人の先生がインタビューに答え、それに沿った映像が

投影されるものになります。

やはり見知った先生の声に気づくと

子どもたちがぐぐっっっと引き寄せられるし、

映像も"金"か"鮭"にまつわるものなので、

低学年から高学年までにも親しみを持てるものに

なっていたのではないでしょうか。

残念ながら映像作品を見ているだけで、

時間があっという間に終わってしまったのですが、

千葉さんが何かを見せたかった、という気持ちは

伝わってくれたんじゃないかなと思います。

お昼休みが終わってからは、

展示空間のブラッシュアップと、

活動拠点の展示作業を行いました。

これらは、千葉さんが手稲西小に転校してきた、

夏休み明けに、学校の敷地内に設置していた布のキャンバスです。

およそ2ヶ月間、よく陽の当たる場所に設置していました。

影になっていた部分は地の色が濃く残り、直接日光に

晒されていた部分は退色が進み白っぽくなっていくというもの。

布の色や、向ける角度によっても差異はあるのですが、

たった2ヶ月でこんなにも色が変わるんですね!

(取り外したときの様子は過去のブログにて!)

明日からはなんと、授業の時間を割いて、

高学年の子どもたちが展覧会を見にきてくれます。

作品数が多いこともあって、休み時間だけでは

難しいところがまさしく今日痛感しましたからね。

1時間丸々見てもらえる贅沢な機会、

本当にありがたい限りです。

(担当コーディネーター:杉本)