私は、アイスプランニングが企画運営している「創作活動支援人材育成プログラム」に参加し、アーティスト支援の現場で経験を積んでいる途中です。今までもそれなりにアート界隈をうろちょろし、鑑賞やボランティア活動だけでなく、プロジェクトの企画立案運営もしました。そんな感じで、ほどほどの経験はありますが、まだまだ未熟者です。そんな未熟なコーディネーター見習いの視点で、アイスプランニングのアートの現場で考えたことを綴ります。以下、アイスプランニングのコーディネーターをコーディネーター、「創作活動支援人材育成プログラム」の参加者を人材育成メンバーとします。
札幌市立東川下小学校 × 上ノ大作さんの「野焼き本番」にお邪魔しました。
野焼き(準備から鎮火確認まで)は、【おとどけアート】札幌市立東川下小学校 × 上ノ 大作 活動ブログ09をご覧ください。
https://ais-p.jp/ais_blog/2025/11/22/uenodaisaku09/
野焼き作品を作成する様子(制作第一日目)は、【おとどけアート】札幌市立東川下小学校 × 上ノ 大作 活動ブログ05をご覧ください。私が参加した活動内容の詳細は、「学習発表会の日の午後」以降となります。
https://ais-p.jp/ais_blog/2025/10/30/uenodaisaku05/
制作第一日目の感想は、【人材育成】コーディネーター見習いの勝手な感想①に書きました。
https://ais-p.jp/news/2025/11/04/minarai01/
おとどけアートでは、現場見学より少しだけ踏み込んだ関わり方を体験したかったのですが、いつの間にか小学校ごとの担当制になったみたいで、私はどこにも属さない人になっちゃいました。なので、残念だなぁと思いつつも、これ幸いとあちらこちらに顔を出して、コーディネーターとは何ぞや?を考えることにして、「勝手な感想(見習い日記)」を綴っています。とは言いつつ、今回の「野焼き本番」はコーディネーター見習いというより、「野焼き要員」(勝手にアーティスト・サポート)として参加しました。たぶん、陶芸経験者のスキルを少しでも活用できる方が、人員配置的に良かろうと思った次第(いや、野焼きがやりたかっただけなんだけどね。やったことないから)。
小学校ごとにコーディネーターと人材育成メンバーがアーティスト一緒にチームビルドしている現場にお邪魔する(しかも見学というより積極的に何かをするつもりでいる)ので、「行きます!」というのもそれなりに気を遣う(以前、見学を断られた経験もある)のですが、今回も安定の放置プレイ。情報共有システムで参加表明(10/29)をしてから、2週間以上いいね!以外の反応がない放置状態だったので、野焼き2日前に「私も参加して良いのでしょうか?」という悲痛な叫びを書き込むことに至る。いやもう、ホントにどうしていいかわからないよ、だれか助けてくれ。そして、その悲痛な叫びの翌日には野焼きの概要や参加方法(集合時間と場所)などが共有され、私も無事参加できた。良かった。自分がコーディネートする時は、誰かを置いてけぼりにしないように気を付けようと、強く思う(いや、それが難しいのは良くわかる)。そして、次回は最初から「集合場所と時間はいつまでにお知らせいただけますか?」と聞こうと思った。

焼き場にリメイクされたうさぎ小屋(野焼き場)
そんなこんなで野焼き本番の当日に東川下小学校に到着すると、前日に地面を乾燥させるために焚火が行われ、うさぎ小屋の隣のビニールハウスに作品や薪が持ち込まれていて、事前準備は完了していた様子。
今回は、上ノさんが台湾でのアーティストインレジデンス(AIR)の時に、原住民(台湾先住民のことは、台湾憲法に記載されている名称「原住民」と表記することが一般的)から、教えてもらった野焼きの方法で行うとのこと。窯の内側に熱を籠らせて焼成温度を上げ、600℃ぐらいまでは上がるだろうとのこと。日本で台湾式野焼き(?)をするのは2回目とのことで、上ノさんが日本で行った台湾式野焼きの1回目に参加したファイバー・アーティストの田村陽子(※1)さんも招へいされていて、楽しくも緊張感のある現場でした(野焼きの様子は活動ブログ9をご覧ください)。
※1:田村陽子さんのWEBサイト
そして、本通小学校での活動のkeyWordのひとつである「青いお屋根」が、東川下小学校のうさぎ小屋に掛かっていて、不思議な一致にびっくり。ちなみに、本通小学校の児童が制作した小さな作品も一緒に野焼きします。
【おとどけアート】札幌市立本通小学校× 小林麻美 活動ブログ02
https://ais-p.jp/ais_blog/2025/09/20/asami-kobayashi02/
無事火入れし、着々と野焼きが進み、上ノさん以外は交代で温室やテントで暖を取りながら火の番のサポートをしていたのですが、雨風の影響もあり、日没とともに身体の芯から冷えてきました。そこで、夕食の買い出しに行くというコーディネーターに温かいスープを所望しました。お湯は沸かせるので粉スープでいいから全員に差し入れを!とお願いしたら、ミネストローネを作ってくれてた!こういう心遣いはありがたい(食べ物で買収作戦は最強!)。心と身体に染み渡る~。

最強のミネストローネ!おかわり可!
私がこのミネストローネにありついた時に、とある事件が勃発してましたが、私は野次馬になるだけなのでそちらには行かず、火の番のサポートに戻りました。詳細は活動ブログ9をご覧ください。

道路まで広がる煙…そりゃ、そうなるよな
野焼き本番のこの日は、東川下小学校の児童だけでなく、地域の方や卒業生がかわるがわる見に来ていました。そういえば、制作第一日目も地域の方も参加していました。東川下小学校はアーティストを通して、地域に開かれた小学校を実践しているのだと思いました。小学校の方針や担当の先生、アーティスト、コーディネーター(派遣元)との関係性で、目指すゴールは変わるのだと思います。どの小学校でもできる活動ではないとは思いますが、地域から孤立しない小学校のあり方も重要なんだろうと思いました。

壁を焼き崩していく途中の様子
野焼きの最終段階、熾火になったのを見届けて、私は帰宅しました。泊まり組が最後の最後まで、火の番をします。
今回の私の参加は、コーディネーター見習い視点は薄いのですが(実際、コーディネーターと一緒に居た時間がほぼない)、アートの現場に関わると色々なことを観れるなぁとつくづく思いました。
今回は小学校とアーティストの関係性が完璧だったとはいえ、野焼き本番の午前中にコーディネーター不在とか、放置プレイが過ぎやしないか?とは思う見習いでした(事前に調整されているとは思うが…)。そして、私(私だけではないと思うが)は、その日に行うことなどの事前共有がほぼなく、だいたい丸腰で挑むことになっています。これはこれで、何かが研ぎ澄まされていくような気がしないでもない(いいか悪いかはさて置き)。ただ、事前説明のなさが、人材育成メンバーの見学者に輪に入りきれない疎外感を与えなければ良いとは思っています。チームビルディングって難しいね。
後日コーディネーターから、私の「火焔式土器もどき」を受け取りました(運搬中に一部取れちゃったので瞬間接着剤でくっつけた)。もうひとつの「午」も(なぜか別の日に)無事受け取りました。

人材育成メンバー 成田真由美