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【人材育成】コーディネーター見習いの勝手な感想①

私は、アイスプランニングが企画運営している「創作活動支援人材育成プログラム」に参加し、アーティスト支援の現場で経験を積んでいる途中です。今までもそれなりにアート界隈をうろちょろし、鑑賞やボランティア活動だけでなく、プロジェクトの企画立案運営もしました。そんな感じで、ほどほどの経験はありますが、まだまだ未熟者です。そんな未熟なコーディネーター見習いの視点で、アイスプランニングのアートの現場で考えたことを綴ります。以下、アイスプランニングのコーディネーターをコーディネーター、「創作活動支援人材育成プログラム」の参加者を人材育成メンバーとします。

 

【おとどけアート】札幌市立東川下小学校 × 上ノ大作さんの「制作第一日目」にお邪魔しました。私が参加した活動内容の詳細は、「学習発表会の日の午後」以降をご覧ください。

https://ais-p.jp/ais_blog/2025/10/30/uenodaisaku05/

 

結論から言うと、当日の現場での動き以前の準備の方が重要なんだということが、良くわかりました。アーティストとコーディネーターの阿吽の呼吸というか、目で合図というか空気を読むというか、コーディネーターのアーティストの意向をくみ取る様子とかに、決して前に出過ぎないコーディネーターの安定感が現場を支えているのを感じました。コーディネーターは目の前の「制作第一日目」の進行だけでなく、今後の予定に関しても随時確認&リマインドしていました。細やかな配慮が光ります。そして小学校側の担当者とも随時打ち合わせ(もしかして談笑?)をしていた様子です(私は遠目で見ていただけなので、詳細はわからず)。野焼きをするには消防への届出も必要なのですが、その準備も万端とのこと。

私は、東川下小学校は初めての参加なので、役割分担などの全体図(人の配置:コーディネーター、人材育成メンバー担当者の役割分担など)はわかりませんが、アーティストが指示を出せる方なので、「制作第一日目」の準備作業は滞りなく進みました。陶芸経験者でもある私は、粘土の練りもお手伝いしました(仕上げはアーティスト)。後から聞くところによると、練り始めが結構固い粘土なので、最初が一番キツイらしい(どうりで筋肉痛がヒドイ)。

そして、「制作第一日目」開始後は、参加者と一緒に作品を作りながら参加者の創作意欲を刺激するようにとのアーティストからの指示が。「私はこんなの作ってるけど、貴方は?」的な態度で、とのこと。しかしこれは、参加した子どもたちが勝手にやってた感じ(かなりチャレンジングな作品を作って場を盛り上げていました!)。実際、作り始めるまでは戸惑っていても、粘土をこね出したら黙々と作業する方がほとんどですが、野焼きは窯焼きと違い、食器としては使うことができないこと(焼締めていないので水漏れすることがある)、成形したものもそのまま焼き上がるとも限らない(いわゆる焚火で焼く)ので、それらのアナウンスもしつつ成形作業補佐的なことも少しだけしていました。この時間は目の前のこと(参加者対応&作陶)で精いっぱいだったので、コーディネーターの動きは追えず。しかし、アーティストのご友人家族とその生徒さんたちがゲストでいらっしゃったので、コーディネーターとしては、そちらの対応もあったと思われます。

初参加でどこまで口を出していいのかわからないのですが、野焼きが終わった後の作品をどうするのかが私は気になりました。ただ返却するのか、どこかに展示(展覧会?)してから返却するのかを問いかけると、工作室には、廊下からも見えるガラスの収蔵スペースがあるので、そちらに展示しようか?などの提案がありました。最終的にどうなるのかはわかりませんが、問いかけとしてはありだったのはないかと思っています。いつも居るわけではないからこそ、見えることもあるのかもしれません。

 

今回の参加に関しては、創作活動支援人材育成プログラムの情報共有システム内での呼びかけがあったからでしたが、私の参加表明にいいね!は付くものの返信がなく、「私は参加しちゃいけないのかな?」という不安がありました。コーディネーターも日替わり担当みたいだし、人材育成メンバーの担当者がどこまでの業務を担っているのかもわからないので、どうしてよいのかわかりませんでした。やっとコーディネーターから連絡があったのは、待ち合わせの時間と場所と手拭きタオル持参のみ(当日の活動内容や活動時間等々には言及なし)。地域(学外)の方も参加されることも当日知りました(関係者はチラシを共有していた様子ですが、私には知らされていませんでした)。色々と変更はあるだろうけど、(せめて活動時間の目星ぐらいは)分る範囲で共有して欲しかったので、自分が呼びかけ側になるときは気にしようと思いました。そんなあれこれも今後の糧にしようと思った1日でした。

そして、現場見学としてただ参加するだけではなく、人の動きを観察することもコーディネーター見習いとして必要なことなのではないかと思いました。もちろん、自分にできるかどうかは別問題&アーティストと現場により必要とされるコーディネーター業務は変わるけれど。

 

写真は、私が作陶した「火焔式土器もどき」と、来年の干支「午」(手振れが疾走感を感じさせる仕様ww

あれこれ言ってるけど、ちゃっかり作陶しました。野焼きも楽しみです。

人材育成メンバー:成田真由美