こちら、懐かしさ溢れる古民家の前で立っているのが、表現活動支援プログラムのアーティスト、櫻田竜介さん。
彼はフルタイムの職を持ちながら、それ以外の余暇時間などを使って活動する、兼業のパートタイムアーティストです
この場所は、彼やその仲間たちが集まりリノーベーションを行って作った、「0地点」という共同アトリエです。
建てられたのが約100年前ですって、凄まじい。ということで早速、中に入ってみましょう。
おお、なんか思っていたよりスタジオっぽい。
白い壁だと、それっぽく見えますよね。
やっぱり冬は断熱問題とかあって寒いらしいですが、こんな感じで1~2階を数名のアーティストでシェアしながら使っているとの事。
2021年ぐらいからできる範囲でちょっとずつ修繕して現在に至るとの事。すごく分かりやすい形の古民家再生です。
この地図で見ると分かるんですが、2018年に移転&開業した苗穂駅の周辺、特に南側は再開発が進んでおりまして、
新しい建物が立ち並び、その横には100年前の家が残る、と言う中々面白い地域なんですね。
ちなみに、駅からちょっと東側にも元缶詰工場をリノベしてアーティストのスタジオとなっているなえぼのアートスタジオもあるんです。
この様な状況を踏まえ、櫻田君はこの苗穂地域を拠点として制作活動を行いたいと思いから今回の支援事業に応募してきたのです。
ということで、まずはミーティング、皆さんご存知のZOOM会議でございます。
新型コロナウィルスの感染拡大で、我々が身に付けたツールのひとつですよね。
今回、会議をしていたのは左上の櫻田竜介さん、右コーディネーターの小林、それと下にいるのは苗穂地域でのまちづくりに携わる株式会社ノーザンクロスの伊藤さん。
苗穂にどんな団体さんがいるのか、どんな事ができそうかなど相談にのってもらいます。
また別の日には、今回の札幌市文化芸術創造活動支援事業における、弊社AISプランニングの伴走者であり、インディペンデント・キュレーターの遠藤水城さん(左下)を交えてのMTG。
これまでの櫻田君の活動や作品を踏まえて、どのように地元で活動を行うべきか、軸足を置くべき重要な点についてなど、アーティストにとっては核心を突くような内容のアドバイスを頂きました。
こんな感じで、アーティストにとっては普段中々会って話す機会のない専門家との話し合いの場が持てるなど、非常に有意義な時間となったようです。
何か作っている、という制作のサポートだけでなく、何かを始める前からも支援というのは成立するんだなと、ミーティングを通じて感じた一幕でした。
続きます
コーディネーター小林