札幌市立伏古小学校でのおとどけアート8日目。
前回まで、アーティストが観察の場として活用しているなかよし広場には、子ども達の多種多様な過ごし方が見えて今後の展開がどうなっていくのかとても興味深い状況がありました。
その状況を受けて、8日目はある影響が、、、
7日目の活動終了後(放課後)、先生方の中でなかよし広場での子ども達の過ごし方について議論する機会が持たれたとのこと。
この活動が中止になるのか!!!
そんな疑いすらよぎるとても興味深い反応。
我々は、その際のお話をじっくりお聞かせいただくことに。
そこでは、なかよし広場での遊び方のルールについて、特定の学年やクラスの子ども達が占有し始めている現状、そしてアーティストや私たちコーディネーターの立ち位置について、いろいろな疑問や意見が交わされる機会であったと伺いました。
最終的には、今回の活動で先生方が感じた疑問は直接アーティストやスタッフの我々に聞いてみるということ、そして、なるべく多くの子ども達がおとどけアートの活動に関われる方法を考えようにすることになったようで、まずは今日から休み時間毎になかよし広場に入れる学年の割り当てを行うというルールが施行されることになりました。
こうした先生方のリアクションやその後の決定事項も一つの影響として受け止めた進藤さん。
中休みの観察へ向かいます。
なかよし広場は、7日目までの派手に遊んだ残骸が広がっていました。
あのカオスな状況が今日から見れなくなるかもしれないと思うと少し寂しい気もしますが、学年毎にまた違った営みを見ていくのもそれはそれで興味深い。
中休みは1年性が割り当てになっていました。
お決まりのクッション投げをのびのびと行う1年性。
本当に楽しそう。
そして、クッション投げをすることども達の横で、、、
段ボール工作。
一年生の特徴は個人制作にあり。
なぜか自分だけの隠れ家?小屋?を制作するのがブーム。
昼休みは4年生。
担任の先生も一緒に、カーペットの上で過ごします。
とりわけ、進藤さんのアートプロジェクトの記録集や作品集が人気で、これまで興味はあったけどなかよし広場に入って来れなかった子も多数いたようで、改めてアーティストに関心を向ける子ども達の姿がありました。
こうやって、学年毎に割り当てがあることで確かにこれまで関わりのなかった子ども達や先生と話したりその様子が見れたりすることは、ちょっと新鮮で、しばらくこの状況も楽しめそうな予感。
また、この日の放課後は、数名の先生がなかよし広場に訪れ、これまでの活動の経過や、今取り組んでいることの話、それぞれのクラスの現状など、今までにない対話の時間を保つことができました。
7日目の活動後に起きた職員室での話し合いがそうした先生方の主体的な行動に影響しているのかもしれません。
進藤さんが現在取り組んでいる現象と影響について考える活動に明確なゴールがあるわけではないのですが、伏古小学校にいる様々な立場の人たちと、日々起きている出来事を共有する新たな方法を見出した1日となりました。
さて活動も後半戦。
まだまだ観察続けます!!!