ちょっと、今回はおとどけアートの話をしようと思いますんで、
写真を見ながらお楽しみください。※ちょい文章が長いです。
この「おとどけアート」という活動は、もともとは
アーティスト(芸術家)のアトリエが学校にあったら面白いな、と思った
実行委員会事務局代表の漆(うるし)が色々な出会いやタイミングによって始めた事業で、
現在、札幌市の補助金事業として運営されています。
【写真】授業を見せてもらう、久野さん。
今では公募をして開催校を決定するまでになりましたが、
事業当初は、札幌市の全校約200校から「やりません」と言われたようです。
そりゃ前例もないし、学校としてもよくわかんないですよね。
【写真】外では雪が降り始めました。(11月中)
なんとか当活動を受け入れてもらうため、様々な説得を試みて、
やっと「やってみよう!!」と言ってくれる先生に出会い、この活動が始まりました。
そこからじわじわと人脈を広げ、開催校を何とか見つけながら現在へと至ります。
【写真】子ども達に活動の説明をしている志乃さん。この距離感が大事です。
活動の目的は子ども達がアートやアーティストに触れる機会を生み出すこと。
普段、アーティストやアート活動出会うことってほとんどないですからね。
詳しくはこちら↓
【写真】子ども達の日常の中にアート&アーティストがとけ込んでいきます。
休み時間に子ども達が遊びに来る、という事を前提にしているので
忙しい先生達にとっては、授業カリキュラムに影響なく実施できるのが魅力です。
【写真】休み時間中、子ども達は自由にアトリエに出入りできる。
一方で、アーティストにとっても小学校は魅力的な場となっています。
子ども達がいることで美術館やアートギャラリーでは味わえないような反応があったり、
いつの間にか一緒になって作品を考えていたりという事が次々に巻き起こります。
【写真】低学年から高学年までの子ども達がいるので、関わり方も様々。
毎年、3校~5校で実施しているのですが、
毎回滞在するアーティストが異なるため、活動の内容は違ったものになります。
これがこの活動の醍醐味ですかね。
小学校の状況も違えば、アーティストの作品もかわります。
【写真】好き好きにアイディアを出す子ども達。
アートの活動は一般的にはまだ間口が狭いように思います。
アートと聞くだけで「自分には関係ないよね」と思う人の方が大多数なのかもしれません。
ただ子ども達にとってはそうではなくて「面白そうならやってみよ」ぐらいな感覚に思えます。
【写真】数日も通うと常連の子=友達ができる。
子ども達にとっては、アート=遊びって感覚なんでしょう。
楽しかったからまた来る、それでいいと思います。
アートにはそもそも、正しさとか、答えってのが無いので、
実際は誰だって自由に遊べる間口の広さがあるんですよね。
【写真】色んなアイディアが共有される。
グローバル化が叫ばれる今日、よく多様性の重要性について耳にしますが、
まさにこの活動で可視化されるのが、価値観の違いです。
他人とは異なる発想や視点が、活動や作品の中にどんどん取り込まれていき、
それを参加する子ども達は身を持って体験します。
【写真】学年や年齢を飛び越えたコミュニティが生まれています。
突飛な意見や、変な想像であっても、皆同じように机の上に並べられ評価されるのがこの場所です。
そこには年齢も性別も関係ないのです。
だから、アーティストは子ども達にとって、先生ではなく、転校生という友達なのです。
長くなったので、ここら辺で今回は説明終わります。
続きます。 コーディネーター小林