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【おとどけアート】札幌市立伏古小学校×進藤冬華 活動ブログ3

札幌市立伏古小学校でのおとどけアート3日目。

「カメラを作ってきたよ!」

アーティストの進藤さんは、今日は何やら仕掛けを準備してきたとか。

それがこちら、、、

むむ?

なんですかこれは???

 

どうやら子ども達が図工の時間に作成した作品の中に、進藤さん自身が作ったものを紛れ込ませるという試みのようです。

なぜこんなことをやるのか?

しかも絶妙なクオリティ!

しっかりと他の作品に紛れています。

「みんな気づくかな?どうかな?」

ソワソワし始める進藤さん。

いったいどういう意図があるのでしょうか?

 

 

それを問いただすというわけではありませんが、休み時間が始まるまで作戦会議へ。

 

毎回、何かを発見したり試すたびに、我々コーディネーターと進藤さんで、話し合う機会が増えてきました。

現時点でのアーティストの興味は、何らかのアクションに対する子ども達や先生の「反応」と「影響」とのこと。

伏古小学校は、様々なタイプの子ども達がいて、学校での過ごし方も多種多様。

いろいろな場所で、常に予想外の出来事が起きていたり、そこには様々なルールも存在する。

その一つひとつに、その場にいる人たちがどのように反応し、どのような影響があるのか。

もしそこに、学校の日常にはあまり存在し得ないアーティストが仕掛けたアクションがあったとしたら、、、。

今日お仕掛けは、その一つの実験なのでしょうか。

 

中休みがきました。

ソワソワが止まらない進藤さん。

先ほど仕掛けた作品の近くをウロウロ。

すると、、、

 

おや、、、いるいる、、、、

進藤さんの作品が紛れた展示スペースに子ども達の姿が!

さりげなく近くまで行ってみると、、、、

 

あれ!全然気がついていない!?

 

ある意味クオリティが高すぎて、だれもアーティストが作ったものかなんて気がつかないんですね〜。

 

昼休みに再度観察しに行っても、やはり誰も気づいていません!

これ見よがしに、全ての作品を綺麗に並べてみたり、さりげなく子ども達に話しかけてこの場所の展示のことを聞いてみたりしましたが、誰1人として気がつく人はいません。

これはこれで、ひとつの反応?とうことで、この仕掛けはしばらく放置することに。

 

気を取り直して、ベースキャンプへ移動。

 

何人かの子ども達と対話していると、共通して口にする言葉が見えてきました。

「あんた誰?」

「何しにきたの?」

「本当の用事は?」

「なぜここにいるの?」

進藤冬華が何者なのか。我々コーディネーターも含めて何のために伏古小学校にいるのか。

この3日間で、どの子どもと話しても必ず聞かれる、浴びせられる言葉。

 

「明日はこれを書き初めにしよう!」

と心に近い3日目の活動を終えました。

 

これまで3日間の活動を踏まえて、アーティストの進藤さんが関心を抱いているポイントが少しづつ見えてきました。

4日目の活動ではどんな反応がうまれ、どのように影響していくのか!

ぜひお楽しみに!

 

コーディネーター:漆