天神山アートスタジオ各所に、古新聞でできた舟がずらり。
イラン拠点の映像作家・マウーさん(Mahboobeh Kalaee、マフブーベフ・カライ)による、映像作品の撮影風景です。
マウーさんは2022年の広島滞在から引き続き、日本各地の「虚舟(うつろぶね)」伝説からひとつを取り上げ、映像による物語の再構築を試みています。
いつもなら水面に浮く舟ですが、冬の北海道では水が凍っているため、水面あらため雪面に舟が浮いている……という形に展開したそう。新聞紙製の舟は吸水性が高いので、水ではなく雪との組み合わせがある意味必然ともいえそうです。
2022年3月に、短編作品『The Fourth Wall』で第25回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞(!)を受賞したばかりのマウーさん。こちらからメ芸でのトークセッション動画も視聴できます。
気鋭のアニメーション作家として、今後の活躍に要注目です。
スタッフ 五十嵐