天神山滞在ブログTenjin_blog

【レポート】アーティストの滞在制作の現場 AIR in Hokkaido vol.01

2022/03/29

北海道地域のAIRネットワーク構築のためのミーティング 「アーティストの滞在制作の現場 AIR in Hokkaido」

趣旨・概要
パンデミックの発生で、それまで国内外から多くのアーティストが集っていたさっぽろ天神山アートスタジオで働く私たちはアーティストが来れない!と心底動揺した。パンデミックの一月前には、国内AIR運営者のミーティングを開催しAIRの将来の可能性、発展を確信したばかりだったからだ。人の移動を促進するしくみはなんだか悪者にでもなったような気さえした。 そんな中、北海道内の3箇所から「アーティスト・イン・レジデンス」を始めます、始めたいという連絡が来た。そのニュースが既存のAIR拠点に別の視点を与え、今の状況にあった新しいAIRのあり方を組み立て直すエネルギーになった。この状況でもアーティストを迎えたい、支援したいという強いモチベーション、または拠点地域への危機感の緩和の突破口にしたいという。これら複数の新拠点の出現、マイペースで運営している道内の他の拠点や活動等と、事情や状況を共有しやすい北海道地域に限定して情報交換の場をつくり、道内ネットワークを構築するとともに、ミーティングの記録を公開することで国内(または海外の)ほかの地域でのAIRに役に立つリソースになるのではないだろうかと考えた。 複数回のミーティングを計画したが、リサーチの上、ミーティング参加の声かけをした道内拠点は20箇所以上となり、さらにまん延防止の実施など道内での移動も難しくなったため、拠点への訪問を断念しオンラインのみで計画を実行することになった。まず、複数の団体が参加するミーティングを一度実施し、その後、主にアーティストに向けた「北海道内の滞在制作拠点資料」を作成するというプロジェクトへと方向転換を行った。
将来的に、道内の拠点と、事業ベースで協働していくことを目指したい。

北海道内でアーティストの滞在型制作を支える現場を調査。個別に連絡をとったところ、ほかの運営団体とのつながりがないことがわかったことから、多くの団体が参加するミーティングを開催した。 その中で、お互いの存在を知ることと、広くアーティストに向けて北海道でのAIRの営みを紹介する資料を、デジタル媒体と後日、出力して掲示できるような資料を作成することになった。

1)北海道AIRミーティング


開催時期: 2022年2月25日(金)19:30-21:30

参加者・団体: 旭川準備室AIR(旭川市)、藤木正則(個人、旭川市)、Art Labo北舟/NorthernArk(十勝豊頃町)、清水沢プロジェクト(夕張)、みる・とーぶ(岩見沢)、当別アーティスト・イン・レジデンス(当別町)、とものいえ(江別市)、ヒミツキチこひつじ(斜里町)、muroran art project(室蘭市)、おとどけアート実行委員会(アーティスト・イン・スクール)、さっぽろ天神山アートスタジオ/アートとリサーチセンター

2)紹介資料作成プロジェクト

◇動画資料作成協力団体

団体名をクリックするとYoutubeでインタビュー動画を再生できます。


清水沢プロジェクト(夕張)

みる・とーぶ(岩見沢)

当別アーティスト・イン・レジデンス(当別町)

ヒミツキチこひつじ(斜里町)


◇既存資料提供団体
Art Labo北舟/NorthernArk(十勝豊頃町)、とものいえ(江別市)、旭川準備室AIR(旭川市)


◇リサーチ対象団体
アートヴィレッジ恩根内(恩根内)、しべつアーティスト・イン・レジデンス(士別市)、アーティストインレジデンスあさひかわ(上川旭川)、極寒芸術祭(弟子屈町)、ツルイの小屋(鶴居村)、とかちアーティスト・イン・レジデンス(帯広市)、白老町のアートプロジェクト3事業(白老町)、muroran art project、ほか個人のアトリエ

◇リポート及び公開用資料作成:小田井真美、デザイン:真砂雅善

支援:文化庁

主催:さっぽろ天神山アートスタジオ、一般社団法人AISプランニング