札幌市立伏古小学校でのおとどけアート14日目。
ここでの活動も残り後2日。
本日はスペシャルゲストが登場!
フジッキーこと藤木正則さんが伏古小学校に来てくれました。
藤木さんは、2015年〜2017年の3年間、札幌市立藻岩小学校でアーティスト・イン・スクールを展開し、ものづくりや作品制作を目的とするのではなく、学校を形作っている教育、子ども、先生、制度、仕組み、ルールなど様々な事象に正面から向き合い対話を通してそのあり方を問い直していく伝説的な取り組みを実施したアーティスト。
https://inschool.exblog.jp/i57/
ヘルメットのカメラを装着し、さっそくご本人のプロジェクトの一環でもある名刺交換を校長先生と。
さて、藤木さんを連れて今日のなかよし広場へ移動。
空間は、前回までの3年生の勢いにより、段ボールの造作物に埋め尽くされています。
そして、大きな変化が!
なんと本日の中休み・昼休みは、学年関係なくなかよし広場に出入りできるよう規制が緩和されたのです!
案の定、たくさんの子ども達で賑わいます。
自分のクラスの子ども達がどのように活動しているのか気になっている先生達もチラホラ。
なぜ、子ども達がなかよし広場に集まってくるのか?
普段の学校とは何が違うのか?
この広場に来たいけど来れないこの話など、
活動も残り二日となった段階で、改めて先生方とも会話も弾みます。
そんな話をしていると案の定トラブル発生!
3年生と6年生がクッションの取り合いで揉めています。
いろいろな人が仲裁に入ったり、火に油を注いだ入り、、、
こうしたハレーションは、おとどけアートの活動が入ってくる以前からいろいろあったはずですが、違学年が混じり合う機会が少なかったこともあり、原因も含めてこの広場ならではの風景となっている感じもあります。
しかしながらこの状況は、価値観の違う人たちが複数集まるコミュニティでは当たり前に起きることで、決して特別ではない、むしろ健全な状態とも言えるのではないかとしみじみ思うわけです。
一方で、6年生が、1、2年生と一緒に大縄跳びをしていたりもします。
どんなきっかけでそうなったのか、ダンボール王国ではクッションやら材料やら場所の使い方やらいろいろな形でハレーションが起きているのに、隣は非常に友好的で平和な状況がある。
結局、広場の使い方におけるルールや規制は、本当に必要なんだろうか?
おとどけアートだから特別っていう配慮があるにせよ、どうも管理側の都合による取り決めのようにしか見えない部分もある。
「なかよし広場」の目的は本来どこにあったのだろうか?
活動終盤にあって、いよいよこの場の意義が問われる展開になってきたと感じます。
そんな様子を見ているフジッキーは、相変わらずカメラをヘルメットにつけて、近づいてきた子ども達と対話。
この風景懐かしい。。。
給食時間も、クラスにいられない子ども達と一緒に昼食をとり、卒業に向けた子ども達の想いに触れたり。
進藤さんが持ち込んだ性教育の本に反応を示した子ども達とちょっとした議論をしたり。
(進藤さんは性教育に興味のありそうな5年生の女子に見せたかったのだが、なぜか6年生の男子が熟読している様子)
放課後遅くまで、子ども達で賑わうなかよし広場でした。
フジッキーも最後まで突き立ってもらいご満悦?
さて、活動は残り後1日。
これまで作り上げられてきた段ボールの造作物をはじめとするこの空間を最終日どうなるのか。
子ども達からは、
「おとどけアートおわらないで!」
「壊さないで!」
「ずっといてほしい!」
などの声が届いています。
次回はいよいよ最終回。
進藤さんはこの空間をどうするのか?
そして、この活動は子ども達や先生、そしてアーティストにとって一体どのようなものだったのか?