小学校にアーティストを派遣する、札幌アーティストインスクール事業「おとどけアート」。
2月1日。2022年度に開催する市内小学校3校のうち、最後となる伏古小学校での活動が始まりました。
ここ、伏古小学校に通うことになったアーティストは、進藤冬華さん。
2017年に札幌市立苗穂小学校でのおとどけアートにも参加いただいていて、2回目の参加となります。
当時の活動の様子はコチラからご覧いただけます。
さて、活動初日は挨拶から、ということで子どもたちと同じ時間に登校するところから。
月初の全校朝会(伏古小では体育館に特定の学年がオンサイト、他学年は各クラスのモニター越しに中継)で登壇しての挨拶。
コロナ以降は放送室からの非対面の挨拶がほとんどでしたので、おとどけアートメンバーも久しぶりの感覚でした。
まずは校長先生からのお話で、
節分間近ということで「おにたのぼうし」を取り上げてお話しされてました。
「にんげんって おかしいな。おには わるいって、きめているんだから。おににも、いろいろ あるのにな。」(本文より引用)
というセリフから、人間にも色々な人がいるから決めつけで判断せずに接してみようね、というお話。
その後に、不思議な転校生がいますと紹介されたため、もしかしたら進藤さんやスタッフを見越してのお話だったのかもしれませんね。
そして生活科の先生や謎の伏古マン(!?)の登場もあり、情報盛り沢山の全校朝会が終わりました。
伏古小での活動拠点となるのは、2階にあるなかよしひろば。
広さは普通の教室の倍以上で2面が窓なので非常に明るい空間。
いわゆる多目的室でしょうか。
普段は学年合同の授業で使われていたり、休み時間には大縄跳びをしていたりするそうです。
早速テーブルやホワイトボードを出して作戦会議。中休みの活動に備えます。
休み時間になると早速子どもたちが様子を見に来ましたよ。
といってもなかよしひろばは日によって学年割当が決まっているので、
この日は3年生と6年生がほとんど。
進藤さんは伏古小学校のことを教えてもらおうと、
怖いところや噂話があるかがないかなどを尋ね、学校の中を案内してもらうことに。
ボイラー室や、物置など、普段施錠されてるところを案内され、聞き耳をたててみたり。
体育館のステージ下ということで、6年生が鍵を借りに職員室にかけあってくれたり、
非常に積極的に動いてくれた印象でした。
その後、理科室やシャワー室などを見て、あっという間にタイムアップとなりました。
なかよしひろばに戻ると、留守番をしていたスタッフと情報の共有。
どうやら進藤さんが不在の間に、何人か来ていたそうです。
朝の全校朝会では転校生って言われたけど、目的がわからないということで担任の先生に尋ねたところ、
「転校生が学校にいる間に来た目的が見つけられるといいね」と言われたそうで、
それならばと直接本人に聞きにきたそう。
なにかがあって留年し続けてるのでは?などなど憶測が飛び交っていたみたいですね。
ちょうど、校長先生たちが様子を覗きにいらっしゃったので、中休みがどんな様子だったかを報告がてら共有。噂話の中には先生たちも初めて耳にするものあったようで驚かれていた場面も。
そしてお待ちかね(?)の給食時間。
進藤さんは前回の小学校から数年ぶりの給食。
当時はまだコロナ前だったので、子どもたちと一緒に給食を食べていたのですが、
伏古小学校でも別室でいただきます。
ついつい美味しくて自然と黙食になってしまいますね。
食後の眠気を我慢しながら迎えた昼休み。
進藤さんは中休みにも来てくれていた子たちに色々学校のことや秘密となっている話を聞き出し、
一方スタッフは子どもたちと食後の運動がてら大縄跳びに興じます。
そのほか、クラスでの授業の様子や、なかよしひろばで行われた授業を見学させていただきました。
同じ学年でもクラスが違うと全然雰囲気も違っていたり、発見や気づきがたくさんあります。
進藤さんは数年ぶりとはいえ2回目ということで、同じ学校ではありませんが、
きっとならではの視点やアンテナが伸びているのでしょうね。
と、どうしても情報量が多くなりがちな活動初日いかがだったでしょうか。
まずは小学校にあるものを調べたり、人に話を聞いていったりとなりますが、
今後、一ヶ月かけて通う中でどのような活動になっていくのか、楽しみですね。
コーディネーター 杉本