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【おとどけアート】札幌市立北都小学校×黒田大スケ 活動ブログ6

2026/02/01

黒田大スケさんによる札幌市立北都小学校でのおとどけアート、思いがけず6日目。

本当はきょう1月27日が7日目になるはずだったのですが、

週末の記録的豪雪で月曜日が休校となり、きょうで通算6日目です。

 

札幌市は地下鉄以外の公共交通機関がのきなみ休止しているので、

地下鉄の南郷7丁目駅から北都小学校までの約40分を、スタッフ一同歩きます。

疲労困憊で小学校に到着したころには、もう中休みが始まっていました。

 

 

雪が多く降ろうが少なく降ろうが、小学校の皆さんはいつ見てもスキーウエアで登下校していて、

しかもいつもどおり歩いて学校にも入り込んでいるわけですから、

学校に着いてしまえば先週までとあまり変わらない風景なのが不思議です。

 

黒田さんと一同は、〈開放図書室〉への道すがら

先週金曜日に設置した特製ポストを一箇所だけ開けてみます

「うおっ。けっこう入ってる!」

 

 

ポストから出てきた紙の量に圧倒されている黒田さんを後目に、

連日校内のいろんな場所でゲリラライブを開催しているHIKARIさんは

中休みが終わる前に広場へ急ぎ、今日も小学校の皆さんと熱狂の渦を繰り広げます。

 

 

HIKARIさんのライブが終わり〈開放図書室〉に戻ると、

ドアの向こうからなにやら聞き覚えのある声が。

「あれ、この部屋であってる???」

アーティストの進藤冬華さんが、黒田さんの活動を見学しに来てくれました。

 

進藤さんご自身も、2022年度に市立伏古小学校で

おとどけアートの活動を行った経験があります。

★伏古小学校での活動についてはこちらから↓

札幌市立伏古小学校 × 進藤冬華

 

黒田さんと進藤さんはこれまで

昌原彫刻ビエンナーレ(2024)などで同じイベントに参加したことがあり、

お互いの制作や作品についてはよく知っているようです。

 

札幌と京都で活動拠点が離れていても、

お互い敬意と興味をもって活動現場に訪問する……

アーティストどうしの繋がりがまぶしいです。

 

 

はじめて北都小学校へ来た進藤さんへ、

黒田さんからきょうまでの事の次第(ダイジェスト版)をお伝えしていたと思ったら、

進藤さんからどんどん質問が投げかけられて、

会話のペースが黒田さん主導になったり進藤さん主導になったり、ころころ行き来します。

 

 

『ほくとにちにち』紙もお渡ししてみました。

「あ!私もおとどけアートのとき、新聞、やってましたよ!」

 

 

子どもたちの休み時間が消え、放課後も直ちに学校外での活動に接続される昨今、

校内で可能な子どもたちとの短い交流時間をカバーするように、

アーティストたちはみずから発信する「新聞」メディアをしばしば使います。

 

 

そしてお二人で軽快にお話ししつつ、

黒田さんはポストから回収した北都小のみなさんからの投稿に

ひとつひとつしっかり目を通しています。

 

他の場所に置いたポストの中身も確認しよう、ということで

そろそろ図書室の外へ飛び出します。

 

 

べりべり……

 

 

がさがさ……

 

 

(目だっ!)

 

 

皆さんからの投稿で、ボックスはほとんど満タンになっていました。

豊富な収穫に白い歯がこぼれる黒田さんでした。

 

回収を終えて〈開放図書館〉に戻り、

一息ついていると、もうひとりの訪問者が。

 

あれッ?!進藤さんじゃないですか!

おなじみ、北都小学校の校長・藤根先生ですが、

なぜ進藤さんを知っているんでしょうか?

 

じつは進藤さんがおとどけアートを行った伏古小学校では、

活動当時、藤根先生が校長を務めていらっしゃいました。

つまり、進藤さんと藤根先生は約2年ぶりの再会だったのです。

 

再会の挨拶をしつつ、話に花が咲きます。

進藤さんの活動を振り返りつつ、

当時の伏古小の子どもたちがいまどうしているか、

伏古小と北都小はどんなところが似ていて違うか、

おとどけアート後の進藤さんはどんな活動をしているか……

などなど、つもる話がつぎつぎと。

 

こうして開放図書室で話がつもっているあいだに、

給食準備室ではわかめごはんが箱にしきつめられていたようで、

気づけば給食の時間です。

 

 

今日は皆さんからの投稿をじっくり読むため、

あえてクラスの教室には行かず

開放図書室で給食をいただくことにしました。

 

続く昼休みは4階の探索へ。

 

 

というのも、子どもたちから寄せられた投書のなかに、

4階に日本人形がいる部屋がある」との情報が散見されたのです。

こわい話をこよなく愛する黒田さん。

もちろんこのタレコミが気になって、さっそくその部屋を探すことにしました。

 

 

(掃除用具箱のなかも念入りに)

 

 

(ときどき背後も確認)

 

空き教室が集合している4階は、

部屋も廊下も暖房が入っていないので

どの階よりもヒンヤリ冷たい空気を感じます。

 

震えながら広場を抜けると……

 

 

薄暗い廊下が!!!

もしかして、この廊下に面する教室のひとつが

皆が気になる日本人形のお部屋になっているのでしょうか。

 

 

小窓の外から、部屋の中を観察する一同。

あっちでじー……。こっちでじー……。

 

 

美術館やギャラリーに展示を観に行くときですら

これほど小さい四角形の中を熱心に見つめることはないかもしれませんが、

なにせ我々は部屋の外から探しものをしています。

しかも、目撃情報によればそれはちょっとこわいらしいので、

発見時にこちらがビビらないように、まなじりに少し気合いが入ってしまうのです(多分)。

 

 

結局きょうは、日本人形を見つけることはできず。

ただし、これまで足を踏み入れていなかった4階の状況を少し知ることができたので、

探検の手ごたえはしっかり感じました。

 

このあたりで、校長先生が少しだけお手すきなタイミングが来たので、

チーム一同+進藤さんと校長先生のトークタイムへ

大人が7人入っても余裕のあるこの部屋は、藤根先生の拠点である校長室です。

 

 

最近は小学校の先生たちの働き改革が進んでいくなかで

従来の学校が担った役割がだんだん果たせなくなっているという実情や、

「小学校の子どもたちを大人の立場から決めつけない」という

簡単そうで難しい藤根先生の教育的モットーを伺いました。

 

さらに、黒田さんから藤根先生へ

「子どもたちが大きくなってから(藤根先生が卒業生と)関わることってあるんですか?」

という質問が飛び出しました。

 

同窓会での再会はもちろん、

卒業生たちが藤根先生の現任校へ挨拶に来てくれることがあるそうで、

たとえば最近では、小学生のとき葛藤を多く抱えていた子が

菓子折り片手に高校入学の進路を報告に来てくれたという嬉しいエピソードも。

卒業しても「先生と生徒」という関係性はキープされていくんですね。

 

***

 

黒田さんの北都小でのおとどけアートも折り返し地点。

進藤冬華さんの訪問を受け、これまでの活動を説明していくなかで、ちょうど今回の活動の中間反省的な時間がとれた気がします。

大雪で麻痺する交通網、きょうは隠れていた日本人形、卒業しても「先生」で「生徒」である小学校の人々、教室の小窓を凝視する行為……

今日のキーワードが明日も重要であり続けているかはまったく予測不能ですが、

そろそろ構想がはじまっているかもしれない黒田さんの映像制作に、今日の取材と出来事が混じり込んでいくこともあるのか?ないのか?乞うご期待です。


☆この活動は赤い羽根共同募金の助成金を受けて活動しています☆