天神山滞在ブログTenjin_blog

【滞在者紹介-Resident】 アグネス・プラマー / Agnes Prammer

 

暑い日々が続く、8月の札幌。みなさんいかがお過ごしでしょうか。

さて、楽しい天神山の仕事のうちのひとつ、滞在アーティストの紹介です。今日はアグネスさん一家をご紹介。

写真左の女性がアグネスさん。右が旦那のクリスチャンさん、そして真ん中が1歳ちょっとの娘、ソフィーちゃん(だったかな・・・)。三人でオーストラリアではなく、ヨーロッパのオーストリアはウィーンからやってきました。

アグネスさんは写真を使った作品を制作するアーティストで、数年前にも日本に来たことがあり、今回ぜひ北海道にやってきたいとの事で、天神山をインターネットで発見し、ついに北海道初上陸とのこと。世界中からネット検索で天神山にやって来るんですね。

彼女の作品はやはりHPをご覧いただければいいかなと。
HP https://agnesprammer.com/

滞在期間中はあちこちに行って撮影をしたり、作品制作のリサーチを行なったりとしていましたが、何より子育てが大変そう。

来日してから3日目、大抵ヨーロッパから来た人たちは時差ボケに苦しむんですが、彼女たちもまた同じように疲労が蓄積していたようで、中でも一番小さな娘さんが朝から調子を崩し、ご飯も吐き出してしまったと、朝早くに事務所にやってきました。吐いてぐったりする姿が初めてだったようで、お母さん(アグネス)は心配、涙をぽろぽろ流して、救急車を呼んでほしい、というのでさっそく電話。

娘さんは点滴打って、問題なく元気になった(自家中毒とのこと)のですが、知らない土地で子どもの調子が悪くなったらそりゃ心配しますよね。ということで、天神山スタッフとしては「今でしょ!」とばかりに救急車⇒病院、と英語対応として一緒に付き添いをしてきました。ちなみに、救急隊員もお医者さんもみんなオーストラリア、オーストラリア言ってて、笑った。

AIR(artist in residence)は人を預かる仕事なので、誰かが病気になれば病院を探し、地震があれば様子を見に来たり、水がなくなれば遠くからでも汲んで来たり、と生活を支えるのも仕事のうちなんですね。もちろんそれと同時に、作家さんの活動もサポートしているんですよ。

そして恐ろしい事に(?)天神山は滞在スタジオが13室あるので、最大13組の相手をすることになるんで、満員の時にはすごいことになるのが想像に難くないと思います。

年間400人ぐらいがやって来るので、まあ、忙しい時はほんとに大変だけど、それでも人としての付き合いをしているので、気付けば世界中に友達ができているのです。だから楽しいんでしょうね、この仕事。

時を経て、また札幌にやってきたり、天神山で滞在したことが作品になったり、長く続けていることでこの場所で生まれたものが何なのか、その価値が見えてくることがあります。

と、長く書きましたが、皆さん暑いので水分補給はこまめにするといいですよ!