札幌市立新川小学校 × 下道基行
- おとどけアート
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、アーティストの滞在を伴う交流活動や創作活動を次年度に持ち越す形となった新川小学校。そうした中で、空き教室にアーティストの作品を展示したり、6年生の授業への参加や見学などを通じたオンラインによる交流を通して、それぞれの立場からお互いの存在に思いを馳せる活動を展開した。アーティストと学校という社会的な距離感と、香川県と北海道という物理的な距離感がどう変化していくのか。その答えは、次年度に引き継がれていく。
参加アーティスト
下道 基行(Motoyuki Shitamichi / 写真家)
1978年岡山県生まれ。2001年武蔵野美術大学造形学部油絵科卒業。2003年東京綜合写真専門学校研究科中退。大学卒業後4年間、時間をみつけては日本全国を旅し、2005年日本全国に残る軍事遺構の現状を調査撮影した『戦争のかたち』をリトルモアより出版。その後、自らの祖父が遺した絵画を追って旅したシリーズ『日曜画家/Sunday Painter』を展示と手製本の写真集で発表。その他、2004年より日本全国で放置されている軍事遺構を一時期だけスクウォット/再利用/イベントを起こしながらそれを記録していくプロジェクト『Re-Fort PROJECT』。2006年より日本の国境線の外側を旅し、日本植民地時代の遺構の現状を調査する『(torii)』、最近では用水路に架けられた木の板やブロックで出来た"橋のようなもの"を撮り集める『bridge』など。幼い頃、近所の崖に貝塚を堀りに出かけたり古墳に興味を持ち、考古学者になることを憧れていた。現在では、写真や文章を表現手段に、モノ/コトの残り方/消え方、それを内包する風景の在り方など、目の前に広がる風景に興味を持ち、旅やフィールドワークをベースに、表現を続けている。
http://m-shitamichi.com/