こんにちは。AISプランニングの人材育成プログラムに参加している、シンガーソングライターのHIKARIです。
今回サポーターとしておとどけアートに参加しましたが、コーディネーターの小林さんから「アーティスト目線でのレポートがあると面白いかも」とのお言葉をいただいたので、活動を振り返りながら記事を書いてみました。今回お伝えするのは、東川下小学校でのおとどけアートです。
東川下小学校のおとどけアートは、「みんな自由でいいじゃない!」という印象でした。
まず校長先生がパワフル。登校初日、校長先生が自ら学校案内してくれたり、子ども達とたくさん会話していたり。私の校長先生のイメージは、あまり学校に居ないイメージだったのでだいぶ違って驚きました。
そして今回のアーティスト・上ノさんは、子ども達にとっても我々大人にとっても師匠のような存在でした。上ノさんが作ってくださった粘土で子ども達が制作している時、指導するわけではなく、何かあればアドバイスをする感じでした。またおとどけアート二回目ということもあってか、サポーターたちの創造活動や突発的に行われた「かくれ上ノさん」に関しても寛容でした。でも土に向き合う姿や野焼きと対峙してる様子はまさにアーティストという感じで、「あ、いまはご自身に集中されてる」と肌で感じました。勝手に。
そしてこの“サポーターたちの創造活動”がすごくて。
校長先生が学校をアートでいっぱいにしたい!と前向きで、我々サポーターもアーティストと知るや否や、積極的に声をかけてくださいました。サポーターの舟迫さんは踊り場にある高さ3mはありそうな大きいパネルに、子ども達と長い絵筆を使って絵を描いたり。同じくサポーターの羊さんも、子ども達に手伝ってもらいながら掃除用具箱の中に絵を描かれたり。そして私は歌ったり曲を作ったり・・・そして子ども達も自由。いろんなことをしてる大人を眺めたり、一緒に絵や音楽を楽しんだり、もくもくと粘土制作をしたり、野焼きを眺めたり。
なんだこりゃ。いたるところでそれぞれの創造力が発揮されとる。えーなにこれ楽しすぎる。
そんなことを感じたおとどけアートでした。
ここからは私がおとどけアートで作った曲について書いてみようと思います。
東川下小学校での曲作りのきっかけは、コーディネーターの小林さんが「モルックの歌とかあったら面白いよね~」という何気ない一言から始まった気がします。半分冗談だったのかもしれませんが、いつもは自分の心情をベースに曲を作っているので、テーマをもらって作るのは面白そうだなと思いました。「やったことないけどできたら楽しそうだなー」と思いながら一日目を終え、登校二日目。中庭にはモルックコートが着々と作られていきました。(粘土じゃないんかい!と思った方、私も思いました。)そしてモルックコートが設立された中庭に名前を付けることになり、みんなで話し合った結果「Valon puutarha(ヴァロン プータラハ)」になりました。意味はフィンランド語で「光の庭」。もともとかけられていた中庭の看板に書かれていた「光庭」からヒントをもらいました。
で、この言葉、発音が気持ちよくてですね。名前が決まった時、これ歌いたいなーと直感的に思いました。なので帰り道の車中、雑談をしながら頭の片隅では「あの言葉を“いま気持ちいいと思う音”で言うとどうなるか」と、早く試したくてうずうずしていました。そして帰宅後、早々に荷物をおいてリビングに座り、天井に向かって「ただ気持ちよい音を」と思い発した音がこちら。
裏返っていてお恥ずかしいかぎりですが、録った瞬間「あ、できる」と思いました。
そして完成したのがこちら。
撮影はモルックコートが作られた中庭で行いました。中休み、子ども達のしゃべり声やモルックのピンが当たる音が響いて気持ちよかったので、ここでやりたいなーと思っていたのでここにしました。見上げると空があり、声が反響して空に抜けていく感じが心地よかったです。撮影後、窓ガラス越しに聴いてくれていた子ども達がわらわらと来てくれて、リクエストをもらったりギターに触れてみる会を開いたりと、一緒に音楽を楽しみました。

Processed with MOLDIV
そしてこれだけではなく、もう一曲作ったんですね。それがこちら。
MVに映っているペイントは、先程お伝えした舟迫さんのプロジェクトで子ども達が描いてくれたものです。1回目はパステルカラー、2回目はビビットな色の絵具を塗り重ねていく様子が面白くて、これを残しておきたいと思いMVを作りました。
1回目
2回目
そしてこの曲が作られたきっかけですが、東川下ではないんです。実は、同時進行している本通小学校でのおとどけアートで生まれた曲なんです。本通小学校を担当したアーティスト・小林麻美さんが、みんなに“すきなことば”を書いてもらった紙を集める活動をしていたのですが、そこに「たまごきらい」と書いた紙が入っていて。「これは見せれないかー」と思う反面、「“すきなことば”なのに嫌いなものを書くって、おもろ!」と思ってしまって。
気付いたら、きらいでもいいじゃん!という開き直りソングを作ってしまったんですね・・・
これはもうお蔵入りだなと思っていたのですが、転機が訪れました。それが東川下小学校の子どもたちとのセッションでした。(その時の様子が下記ブログに載っています。)
【おとどけアート】札幌市立東川下小学校 × 上ノ 大作 活動ブログ07 – AISプランニング
中休み、図工室で粘土制作をしている子たちのBGMになればいいかなと思い演奏していたところ、丸めた新聞紙をドラムスティックにして合奏してくれた子が現れたのです。そしたらエアギターをしたり、さっきの新聞紙をマイクスタンドにしたり。いつの間にかバンドができていました。楽しいが大渋滞。みんな初めて聞く音楽なのに楽しめるんだという驚きと、一緒にやりたいと思ってくれたことに感動しました。こんなことってあるんだなと。
なんだか子ども達と音楽を創っている感覚がして、その時「これ、子ども達と歌詞作れたら楽しいかも」と思いました。そこで思い出したのが「きらいでも」でした。人は好きなものよりも嫌いなものの方が話しやすい、とどこかで聞いたことがあったので、曲を作ったことがなくてもやりやすいかも、と思いました。
そこで来てくれた子の嫌いなものを聞いてみるとナスが嫌いだそうで、理由は「あのぶよぶよした触感が好きじゃない」とのことでした。それを踏まえて「きらいでも おナスver.」を演奏したところ、気に入ってくれたらしく「次はいつ来れますか!?」と聞いてくれました。次もまたセッションすることが決まり、次回来校日を伝えてその日は終了しました。
そして迎えたセッション当日。前回来てくれた子たちが仲間を連れ、楽器も持ってきてくれました。そして開口一番「おナスの歌、歌って!」とリクエスト。えーうれしすぎる。みんなも楽しかったんだなと実感しました。そしてこれを機に来校する日はおナスの歌をリクエストしてくれました。楽器もわざわざ持ってきてくれて、活動最終日はブレーメンの音楽隊のように校内を練り歩きました。


そして東川下小学校で披露した二曲をピアノ譜に編曲し、玄関前、二つの音楽室ともぐもぐルームに楽譜を置かせていただきました。弾いても弾かなくてもどっちでもいいです。ただ「なんか楽譜あるんだけど?」と不思議に思ってもらえたら嬉しいです。



もともといつか子ども達と創作活動がしたいと思っていました。おとどけアートでその勉強をと思いサポーターとして参加しましたが、まさかアーティストとしても関わらせていただけるとは思っていませんでした。とても貴重な経験ができ、うれしく思います。
最後に。この記事を書いているシンガーソングライターに興味を持った方。下記リンクからYouTubeや各SNSに飛べます。
これから音楽を軸に多方面に活躍しようと思っておりますので、少しでも気にかけていただけたら幸いです。ではまた。