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【人材育成】コーディネーター見習いの勝手な感想②

私は、アイスプランニングが企画運営している「創作活動支援人材育成プログラム」に参加し、アーティスト支援の現場で経験を積んでいる途中です。今までもそれなりにアート界隈をうろちょろし、鑑賞やボランティア活動だけでなく、プロジェクトの企画立案運営もしました。そんな感じで、ほどほどの経験はありますが、まだまだ未熟者です。そんな未熟なコーディネーター見習いの視点で、アイスプランニングのアートの現場で考えたことを綴ります。以下、3人いるアイスプランニングのコーディネーターをコーディネーター、「創作活動支援人材育成プログラム」の参加者を人材育成メンバーとします。

今回は、札幌市立本通小学校 × 小林麻美にお邪魔した感想を勝手に綴ります。

青いお屋根の旧校舎があった場所にあるプール

 

私は、本通小学校2回目の登校日にお邪魔して、アーティストインスクールブログ冒頭の「青いお屋根の謎」を書いています。

【おとどけアート】札幌市立本通小学校 × 小林麻美 活動ブログ02

https://ais-p.jp/ais_blog/2025/09/20/asami-kobayashi02/

 

実は私は、人材育成メンバーの担当(コーディネーター見習い)が同じ現場に複数名いると混乱すると思い、本通小学校の活動参加を遠慮していました。コーディネーターからは気にする必要はないと言われていましたが、どうしても前に出がちな私の性格が災いし、他の人材育成メンバーに負荷をかけてしまうことを危惧していました。

今回の登校(活動参加)は、アーティストの麻美さんから直接お誘いがありました。参加者募集は、コーディネーターもしくは人材育成メンバーの担当者(?)から声掛けがあるものだと思っていたので、ちょっとびっくり。なので、コーディネーターに確認してみたら「人手欲しいみたいよ。」とあっさり返答。であれば、尚のこと、コーディネーターが人員調整する必要があるのではないかとも思いつつ、この日は麻美さんの友人でもあり長く一緒にアート普及活動をしているウィズアートの本間真理さんも来てくれるとのことなので、青いお屋根の建て込みとか、単純に人手の要る作業があるのだと思うことにしました。

 

久しぶりに私が参加した日の活動はこちら。

【おとどけアート】札幌市立本通小学校 × 小林麻美 活動ブログ08

https://ais-p.jp/news/2025/11/18/kobayashi-asami08/

 

そして、久しぶりの活動参加当日。麻美さんと合流し、小学校に向かう道すがらの車中で、今日のプログラム(活動内容)を確認すると、今後の活動も含めてあれもこれもてんこ盛り状態で、それらを麻美さんが一人で抱え込んでいて、少し混乱している様子。欲しい人手は、単純肉体労働ではなく、状況整理の相談相手なのではないかと思い始めました。なぜ、こんなにもアーティストがひとりになっているのか疑問に思いつつ、本通小学校に到着。

本通小学校で全員集合して間もなく、本日の活動内容の打ち合わせもままならないうちに、中休みのチャイムが鳴る。麻美さんは粘土を抱えて、控室(アトリエ相談室?)を飛び出す。慌てて全員で後を追う。1Fホールで「粘土で小さいものを作ってもらう」ために、粘土を小分けに引きちぎりながら、子どもたちに「作ってかない~?」と声をかける。集まってくれた子どもたちが作品を作りやすいように声をかける「好きな食べ物なぁに?」とか「ハロウィンだね~」とか。そうして出来上がった作品を預かり、踏まれないような場所に一時的に保管する。そして予鈴が鳴り、子どもたちが教室に戻っていく…ここまでが怒涛のように過ぎ去った。打ち合わせでは役割分担まで話が進まなかったが、それぞれにキッチリと仕事をしたと思われる(正直、まわりを見渡す余裕はなかったので「たぶん」ではある)。

怒涛の中休み(粘土Party)が終わり、麻美さんは嵐(粘土Party)の後の1Fホールを一旦離れるとのこと(次の企画の会場下見のためかな?)。私が残った粘土を菊練りしながら、ここは掃除して片付けておくよと答えると、とても安堵した表情をしてくれた。麻美さんのこの表情を見て、私が今日参加して良かったのだと思ったけれど、この日初めて見た感情のゆるんだ仕草に、どれだけひとりで神経を張り詰めていたのかと心配になった。おとどけアートは、アーティストにとっては新しくて異質な挑戦でもあるから、緊張し続けることになるのも当然だろうし、コーディネーターがアーティストに同調し過ぎるのも良くないのかもしれないけれど、アーティストをひとりぼっちにしないことは大事なことだと思う。でもこのバランスは難しそうだとも思うから、久しぶりにひょっこり来た私が口出しするようなことではないと思い、ここでも何も言わず片付け&お掃除に集中。

別行動部隊(活動内容はブログを読んで知った)もそれぞれ戻ってきて、控室(アトリエ相談室?)では中休みの活動を振り返りつつ、さてこれからどうしようか?と言う話の流れになる。麻美さんのご友人の本間さんが「絵は描かないの?」と話しを振る。麻美さんも悩んでいることがあるらしく、中々踏み出せないでいた様子。コーディネーターが今までの経験からのアドバイスをし、長年一緒に活動してきた本間さんがふんわりと、しかし確実に背中を押して、麻美さんもようやく決心できた様子でした(この決心を見届けて本間さんはお帰りに。あまりのカッコよさにシビレる)。

*小林麻美さんの美術活動はInstagramをご確認ください。

https://www.instagram.com/lalanguelabosapporo/

小林麻美さんの「散歩してみた」展@500m美術館の一部
https://www.500m.jp/archive/7797.html

 その後ゆったりランチタイムを過ごしてから、放課後5分間の活動(粘土Bar)の準備をしたので、粘土を小分けにしておく作業も出来ました(これで活動時間の短縮ができるので満足)。予想以上に粘土Barも盛況で、準備した粘土はすべて子どもたちの作品になりました。諸々の片付けがほぼ終わる頃、コーディネーターは「みんなで少し話したらいいかも」と言い残して次の予定へ。麻美さんがみんなに気を使って「お茶でも行きますか?」と声をかけてくれましたが、それに同調する人材育成メンバーを制して、私は「その前に、11月の予定を確認しましょう」と言い放ちました。出過ぎたことかもしれないけれど、私はこれ以上アーティストをひとりにしておけなかったのです。黒板に日程とやること(プログラム)を書き出し、「ここでこれをやるなら、その準備をここでする。そのためには誰と相談・調整・確認が必要か」などなど、その場に居る全員で相談しながら詳細を洗い出し共有していく。これは、今まで麻美さんの中にだけあったスケジュールを人材育成メンバーの共有事項としたことでもあります。人材育成メンバーにできることは少ないかもしれませんが、アーティストの活動・やりたいことを理解しておくことは重要なことだと思います。この打ち合わせの途中で、今まで設置したこのない「青いお屋根」の仮設置に全員で行くことしました。これは、設置時間がわからないと、次の活動日の朝の集合時間を決められないからですが、みんなで知恵を出し合い、少々てこずった箇所は細工して、設営の見込み時間を予測しました。チームビルドってこういうことじゃないかな?アーティストをひとりぼっちにしないってこういうことじゃないかな?とも思う次第(でも自分が中心になって行うときは、上手にできない不思議)。

11月の大きな流れの確認/詳細は追々…だったけど、結構変わったかも?

 案の定、前に出ることを抑えられない、未熟なコーディネーター見習いの私でしたが、少しでもアーティスト麻美さんの支えになれていれば良いのですが…どうだったろう?そして、最初からずっと一緒に小学校に通っている人材育成メンバーふたりはまた違う視点で活動している雰囲気でした。何が正解かわからないからこそ、それぞれが感じたこと・考えたことを共有できる機会があったらいいなと思いました。日替わりで誰が来るかわからないコーディネーターより、毎回一緒に小学校に通っている人材育成メンバーの方がアーティストの近くに居るのだから、微力であってもできることはあるのかもしれないとも思いました。

「あっちの小さいもの展」の告知スペース

 

人材育成メンバー:成田真由美