
この活動ブログも最終回に近づいて来ました。
今回の記事は11月26〜28日にかけてについて。この三日間を最終作業日としていました。
28日は本通小学校でもイベントが行われるということで、お互いを行き来する日にしようという計画も。そのため、実質大きな作業ができるのは26と27日の二日間のみ。
と、いうことで26日は学校へ着いてすぐにそれぞれの仕事に取り掛かっていきます。

まずこちらは上ノさんの道具たち。
このカラフルな糸たちは建築現場などで使われる水糸というものだそう。建築や土木工事の現場で、水平や高さを出すための基準線を示すために使われる細い糸。
元うさぎ小屋で”編み編みする”とは事前に聞いていましたが、このような素材で編み編みするとは!蛍光色の鮮やかな細い糸・・これを編むとどうなっていくのでしょうか?
上ノさんが作業しているのを窓から眺めながら、この記事を書いている絵担当・舟迫も一階の踊り場で絵を描き進めていきます・・・

絵の具を使うと乾くのを待ったり、色を作ったりで時間がかかる為、今回はオイルパステルでがしがし描いていくことにしました。子どもたちが描いてくれた白い線が人に見えたところから、子どもの姿を描き起こしてみたり。また飛び散っている絵の具から「上ノさんのおとどけアート」を通して出会ったアイテムなども散りばめてみよう、と思いついたり試行錯誤。
絵が少し進み、一息入れようと思ったところで中休みになりました。作業の手を止め、他の人たちの様子を伺いに図工準備室を覗きにいくと賑やかな音が聴こえて来ます。もしやこれは・・・

初沢さんです!
ギターを弾きながら廊下を歩くと、まるでブレーメンの音楽隊のように子どもたちが初沢さんの後ろについて行き、どんどん列を増やして進んでいきます。

辿り着いた先、2階踊り場でミニコンサート!子どもたちもみんな自分たちで楽器を持って来てくれました。
タンバリンや鈴、手拍子など様々な音が鳴り響きます。

どこからともなく子どもたちが集まって来ます。
この日、インフルエンザによる学級閉鎖でいない学年も多い中、こんなにも生徒が集まるとは。子どもたちも初沢さんの曲を覚えていて、一緒にうたったり。先生も楽しそうに眺めていらしゃったり、素敵な空間が広がります。初沢さんの音楽の力はすごいなと、改めて感じる一面でした。
そういえば初沢さん、何か背負っているな〜?と思ったらここ東川下小学校での活動で出来た曲を楽譜にしたというお知らせの看板でした。


校舎入り口入ってすぐの机に楽譜が置かれています。抜かりない!
ピアノが弾ける子はこの楽譜で弾けるようになれば、みんなで演奏会できるかも?
ちなみにYouTubeにも上がっていますよ↓
さて一方こちら、上ノさん。
授業でヘチマの観察に来た4年生が、上ノさんが編み編みしているところを一緒に見学して行く場面もありつつ。

引き続き編み編み・・・編み編み・・・

だんだんと編み広がっていく元うさぎ小屋。ワクワクします。

二人の活動に刺激を受けつつ、絵の方ももう少しだけ進めます。
この日のお昼休み中、興味を持った子どもたちが声をかけてくれたので、一緒に描いてみることを提案。学校にあるものを描いてもらいました。
私は絵描きではないので、絵を描くことよりも、「誰かと一緒に絵を描く」という楽しみの方が共有したいんだな〜と認識したり。子どもたちがおそるおそる、でも楽しそうに絵を描く姿を見てホッとするなどしていました。
通りすがる子たちも気さくに声をかけてくれるおかげで、当初は私も「この大きなパネルどうしよう・・・」と不安でいっぱいでしたがなんとか形になって来たような?
そんなところで翌日へ持ち越し!
翌日27日、この日のメンバーは上ノさん・木野羊さん・舟迫です。
以前、掃除用具入れの絵を描いてくれた木野羊さんが続きを描きに来てくれました!ご自身の展示も控える中、「上と下にも絵を描いたらどうか?」という校長の提案を受けて、この日も参加してくれました。
早速3人それぞれの作業に入っていきます。

まずは上ノさん。この日は青空も出る良い気候で、陽の光の中に水糸の色が映えます。

今日も今日とてひたすら編み編み・・・
明るいのは良いけれど、ちょっと眩しい?

徐々に張り巡らされた糸によって面が見えて来ました。
そして木野さんの方は・・・

なんだかこの太陽、見覚えのある顔をしている・・・?
このように微調整をしていく木野さん。そんな中で「やはり子どもたちにも描いてもらいたいな」と言うことで、お昼休みに子どもたちに声をかけ一緒に描くことしました。
中休みから絵の具を混ぜ合わせるなど細かい準備、描きやすいように周りに絵を描き足すなどしていきます。

お昼休み、絵を描きたい子に声をかけ、早速お花を描いてもらいます。茎の部分は木野さんが描いてくれていて、描きやすくなっています!

おもいおもいの花を描いていく子どもたち。「私、お花に顔を描こうー!」「じゃあ私も!このお花にはこの色で顔を描こう!」とアイディアを出し合って描いていきます。

絵を描き終わった後はみんなで粘土作品を眺めて談笑。
「これ私がつくったのー」と言いあい楽しそう。図工室が充実してきて良い感じ。
そんな木野さんの展示「◯」はギャラリー犬養さんにて25年12月3日(水)〜15日(月)(※チラシでは14日までですが
15日も臨時営業されるとのこと!)。このブログが公開される今現在(12月某日)、絶賛開催中です。ぜひ!

https://www.instagram.com/p/DRj8BlgiWUt/?img_index=1
一方、舟迫の絵の方はといえば・・・

野焼きの火や、初沢さんの演奏の時に子どもたちが持って来てくれたタンバリンと鈴、木野さんが掃除用具入れに描いた虹なども絵の中にも盛り込んでみたり・・・
地道にコツコツ進めていきました。
また、授業の間の休み時間や下校の際に足を止めて興味を示してくれた子に声をかけ、一緒に絵を描いてもらいました。絵を描くのが好きだという小学六年生たち、卒業前の思い出になっていたら良いな。

あともうすこしで完成。
この日の最後、上ノさんは野焼きの際の屋根を解体!

すこし切ない。
28日は本通小学校からスタートしました。

初沢さんのコンサートがあったり、本通のツアーを受けたり。
この日の参加者はいつものメンバーに加え、本通のおとどけメンバーでお馴染み磯田さん、以前のおとどけアートのアーティスト・秋元さん、西脇さんやヴィオラ奏者の山下さん、札幌市文化部の方まで!人数もいつもよりたくさん、大盛り上がりでした。
詳しくは本通小学校のレポートへ!
お昼前に東川下小学校へ移動し、こちらもツアーしていきます。
校内をぐる〜っと回って、一緒に「かくれ上ノさん」を探して行ったり・・・

上ノさんの元うさぎ小屋作品も2階踊り場から、近くからと目線を変えて鑑賞していきました。
朝、すこし雨など降ったりしていましたが東川下に着いた頃には晴れ間が。写真では伝わりにくいのが難点ですが、糸に光が反射して良い感じです。


気温が下がっていく今後、この水糸に氷柱が下がったら良いなと話す上ノさん。これだけでも十分きれいな気はしますが、確かに変化も見られたら面白そう。
さてツアーが終わった後は、いよいよ作業の総仕上げ。

上ノさんは資材の運び込み、舟迫は絵を横にして手が届かなかった上の部分に「編み編み」などすこし描き加え。
拠点としていた図工準備室の片付け、絵を描いていたここ一階のスペースのお掃除などもし・・・
卒業(退学?)前の準備が整いました。
そして最後、絵を元あった階段踊り場に設置していきます!
設置するためのはしごを探している中、活動終盤にして校舎内にある秘密の部屋を知ることになったり。

ここはどこにあるでしょう?想像してみてください。
個人的にハリーポッターに登場する本当に必要としている時だけに現れる必要の部屋や、ナルニア国物語のはじまりのように箪笥の中に別世界が広がっていたような、物語を想起させるわくわくする瞬間でした。
秘密の部屋で手に入れたはしごに登り、インパクトで絵を留めていきます。


無事に設置完了。
たくさんの子が協力して出来上がった一枚の絵。モルックコートがある「光の庭」も見える1階と2階の間の踊り場に飾られています。
今回の絵はテーマを決めずに、まずは手を動かして楽しむところからスタートし、そこからどう展開していくか即興性も含めて進めていきました。多くの子どもたちの線や、知らない形や色が作用し合い、世界がじんわり広がっていくような感覚がありました。
それは「上ノさんのおとどけアート」や東川下小学校で、子どもたちが未知のものに出会うときの姿にもどこか似ているような。 結果的にこの絵は、「新しいもの、知らないものに出会うとき、人の世界はどんなふうにひらいていくのか」という問いの途中がテーマと言えるでしょうか。
この校舎内に隠された「かくれ上ノさん」を写真に納めていく上ノさん。

次回は少し間が空いて、12月半ばの授業参観後に来る予定。粘土作品を返却したりします。
東川下小学校に来るのもあと数回、このブログもあと少しだけつづきます。