いよいよ野焼き3日間編突入!
3日間のスケジュールはこんなかんじです。
13日(木) 準備、地面を乾燥させるため焚き火する。
14日(金) 作品を野焼きする。
15日(土) 鎮火確認、お片付け。
果たしてうまくいったのでしょうか?
まずは13日。
作品もビニールハウスに運び込まれ準備万端。

火を焚くためにブロックで囲いを作るなど準備をし、お昼過ぎから火を焚き始めます。

積まれたブロックの中に焚べられる木片たち。

こうして地面をしっかり乾燥させていきます。写真でもブロック下の土が、周りの土の色と違うのがお分かりいただけるでしょうか?
子供達も気になって集まってきました。


最初は恐る恐る遠くから眺めていた子たちも、声をかけると徐々に近づいて集まってきました。

中には木を焚べるのを挑戦させてもらう子も。
「無事に野焼きができますように!」と願いを込めて焚べます。
この日のお昼休みには、14日に向け巨大パネルに絵を描くのもお試しで行いました。

汚さないように念入りに新聞紙を引き、天井まで貼ります。筆が長いので身長の高い子は天井まで届いてしまうかもしれません。そして、倒れないように紐でくくりつけてくださる上ノさん。流石の気配りです。


事前アナウンスなしのお試しでやってみたにも関わらず、主に5〜6年生の通りかかった子達が積極的に参加してくれました。みんな「えー?なんでも描いて良いのー?」と言いながら勢いよく好きな線を描いていきます。思いおもいに絵の具を塗り重ね、点を連ねてみたり、工夫する姿も楽しそう。これだけでも素敵な作品に見えてきます。
こうして、子どもたちに絵を描いてもらうのが大丈夫そうなことを無事確認。14日は初沢さんと一緒にリサイタル・ペインティングを同時開催することが決定し、どきどきわくわくです。
野焼きしながらキャンプご飯も作り、リサイタルにペインティングも・・・盛りだくさんの1日ですね。さながら東川下小学校おとどけアートフェスティバルといったところでしょうか!

13日は夜までしっかりと地面を焼き、明日に備えました。無事にみんなの作品が焼けますように。
そしていよいよ野焼き本番!14日!!
まず午前中はひたすら作品を丁寧に積んでいきます。
この日は朝から助っ人メンバーとして以前も登場した陶芸経験者成田さん、ファイバーアーティストの田村さんが参加。協力しながら、薪にする木を折ったり運んだり・・・そしてそれを丁寧に重ねていく上ノさん。

頑丈そうな作品は外側に配置したり、関係者のものなどは上にして子供たちのものは安全そうな下に・・・など様々な配慮と計算をしながら配置していきます。
想像以上に作品数が多くなってしまったという上ノさん。時折う〜〜んと頭を抱えながらも、テトリスのように作品を並べていきます。

びっしりと敷き詰められた作品群、積み上げられた「野焼き城」は圧巻!
同時進行で進んでいる本通小学校でのおとどけアートから預かった、小さな粘土作品(詳しくは本通小学校の記事を参照!)も箱の中に詰めました。火が通るためと固定のために枝を間に敷き詰め、うまくおさまりました。
そしてその上に積み重ねていく枝も慎重に重ねていきます。


そしていよいよ・・・

着火!

熱を中に閉じ込めるため、濡れた新聞紙で周りを覆います。煙がもくもくと立ち込め始めました。

昼休みが無く下校時間が早いこの日、煙に誘われるようにちょうど下校するタイミングの子どもたちも集まってきました。

みんな興味津々です。

うさぎ小屋の柵があるおかげで、子どもたちが程よい距離を持ってみられているのはこの場所を選んだ特典ですね。安全に、煙に近づきすぎることなく見られます。
さて一方、こちら同時進行で進んでおります、初沢さんリサイタルと舟迫のペインティング企画。この日は本通小学校のサポートにも行っていた初沢さん、なんとかぎりぎり駆けつけ下校時刻に間に合いました。すぐに子どもたちに囲まれます。
実はこの日、中休みの間も「ギターのお姉さんはー?」「ギタリストまだ来ないの〜?」と子どもたちから訊かれていました。もうすっかり浸透し、大人気!人気者は忙しいですね。
初沢さんと一緒に、以前助っ人参加してくださった木野羊さんも到着。木野さんにもサポートに入っていただきながらイベントスタートです。

さっそく歌い出す初沢さん。舟迫はその様子を見つつ、ゆるゆるとはじめると・・・

こちらもあっという間に子どもたちに囲まれ、「やっていいのー?」「やりたいー!!」と行列が!

昨日描いた淡い色の上にビビッドな原色を塗り重ねていきます。

そうしてリサイタルとペインティングは無事終了!
いかがでしょうか? エネルギー満ち満ちていて、私(舟迫)は少し圧倒されてしまいました。
子どもたちのエネルギーってすごいですね。中には現代美術に興味あるという子が、最後ぎりぎりまで描いてくれたり。みんな真剣・夢中になって画面に線を書いていく姿は胸を打たれるものがありました。子どもたちも、この経験から何かしら受け取ってくれていたら嬉しいです。
ひとまず子どもたちと行ってもらうペインティングは今回でおわり。これからこの絵を階段のところに飾るべく、舟迫が調整をするつもりなのですが、さてどうしましょう?
これは次回以降に隙を見て徐々に進めていくつもりです。
さてメインに戻り、野焼きの方はといえば 引き続きもくもく・・・

煙で師匠が見えない・・・?!

火の様子を見ながら、レンガで空気の道を増やしたり、そこへ木を焚べたり。常に火が消えないように、熱くなりすぎないように、根気のいる作業を続けていきます。これは何度もやっている師匠でないと出来ない仕事。我々は、師匠の指示で時々濡れ新聞を作り、必要な箇所に足していくのを手伝うのみ。

実はこの日、雨風が降ったり止んだり降ったり、やや荒れた天気。
朝、校長先生が持ってきてくださったテントを建てる際も、風に煽られながら・・・大変だったんです。野焼きのサポート組は交代交代テントで暖を取りながらやっていましたが、やはり寒い。
コーディネーターの小林さんに温かいスープをリクエストしたところ、ミネストローネを作ってくださることに!

田村さんと木野さんも手伝い、美味しいミネストローネが完成しました。あったかいスープがこんなに沁みるなんて・・・!
温かいスープを飲むだけで体の中からじんわりあったかくなります。これでなんとか夜まで頑張れそう。
そうして、だんだんと陽は落ちていきます・・・

夕方ごろ、あとで遊びにくるねと言ってくれた子どもたちがテントに遊びにきたり、近所の方も「やってるねー」などと声をかけてくれました。
人が変わるがわる来ますが、師匠はずっと元うさぎ小屋の中で火を焚き続けます。ストイック!
火が心配でなかなかトイレに行けない師匠。時々、田村さん(以前の野焼きに参加したことあり)にお任せして行くのですが、間に合うかあやうい時もあったり・・・?!


陽もすっかり落ち、暗闇に火が燃えているのはきれいです。
トイレの危機なども乗り越え、ほとんどずっと火のそばにいる師匠。火を見つめながら何を思っているのでしょうか・・・

煙にのまれる師匠。
雨が降ったり止んだりのこの日。湿気のためか、煙が多くなってきました。
火で新聞紙に穴が開くと濡れ新聞で覆うという作業を繰り返していきますが、煙が目にしみてとても痛い!とても耐えられず、数秒でも小屋の中にいるとつらい。しかし上ノさんはなぜか平気そう。しゃがんでるからかな?と言ったりしていますが、そこはやはり師匠、鍛錬のなせる技なのでは?と思ったり。
そんなもくもく煙の量が1時間以上は続いていたでしょうか・・・
時刻は17時半ごろ、事件が発生します。
遠くの方で消防車のサイレンの音が。「もしかしてうちだったりして〜」なんて言っていたら、だんだん音が近づいてきます。
「あれ?うちに近づいてきてる?」「いやあ、でも消防に届出は出してるからまさかね〜」と言い合っている内に、小学校の門に消防車が停まりました。
「うちだわ!」と沼田校長、俊敏に消防車の元へ説明しに駆けていきます。

話を聞くと、周辺住民のどなたかが煙を心配して通報されたのだそう。そうすると、たとえ事前に届出を出していても念のため消防が安全確認をしに来なければいけないのだそうです。
ご近所の方には校長先生がチラシを配るなどして事前にお知らせはしていましたが、思いのほか煙が多くそして長時間に渡って立ち込めていたため、ご心配をおかけしてしまったようです。ご迷惑をおかけしてすみません。

一通り嵐が過ぎ去った後、昨年度東川下小学校を卒業した中学生が「なにやってるんですかー?」と訪れました。部活帰りに煙が気になって見に来てくれたようです。
そして野焼きを眺めつつ、校長先生と楽しく雑談。「歴代校長の中で沼田先生が一番良かった」と話す生徒さんたち。今回の企画も校長なしではなし得なかったですし、いつも率先して面白いことをしよう、子どもたちにいろんな体験をしてもらおう、考える機会を作ろう・・・などと動いている校長先生。慕われているのも納得です。

煙の向こう側に、楽しそうな笑い声が聞こえます。
さて、中学生たちも去り、いよいよ泊まり組ではない人たちも帰る時間に・・・帰ってゆく人たちを見送りながら、残された泊まり組で、最後まで火の様子を見守ります。
その後、入れ替わりでカウンセラーの山崎さん、町内会長さんやPTA会長さんが、みなさん差し入れを持って顔を出してくださいました。

あたたかい飲み物などありがたい差し入れで身体を温めながら、火が少しずつ小さくなり消えるのを見届け・・・
最後は泊まり組と、急遽呼び出されたのに駆けつけてくださった校長先生の娘さんと記念写真!
お疲れ様でした!

一夜明け、15日。
師匠の朝は早い。

前日に朝起こしに来るよと言ってくれていた近所の生徒さんが、お父さんお母さんと一緒に来てくれました。

朝早いのに町内会長さんも来てくださいました。
みなさん朝から活動的!気にかけてくださるのがありがたいですね。
野焼き会場は思いのほか熱さも取れていたため、さっそく粘土を取り出していきます。


灰をかき分けながら、丁寧に作品を取り出していく工程はさながら土器の発掘作業。
一方こちら校長先生とコーディネーター小林チームは、朝起こしに来てくれた子と一緒に「第一回野良モルック大会」を開催していました。

30分以上にわたる激闘・・・!
「おわらねえ!」という叫び声が聞こえてきます。

最後は近所の子が50ポイント先取し、優勝!!!
初代野良モルック大会優勝者が決定しました。第二回があるかは謎です!
そして粘土作品は半分ほど発掘したあたりで、今回は切り上げ。


テントも解体、片付けをして、長い長い野焼きスリーデイズが終了しました。
今後はこれを展示したり、野焼き会場こと元うさぎ小屋でなにやら上ノさんの作品を作る計画が・・・?!
あともう少し、活動は続きます!