さて、この日はアートクラブ(月一である小学校のクラブ活動)での制作日です。
アートクラブを担当している青山先生が、よかったらクラブ活動の最終回に粘土の制作をしませんか?と提案してくださっていました。青山先生は普段から図工の授業などへの見学や参加を快く許してくださるやさしい先生、いつもありがとうございます。
今回そんな青山先生の提案に甘え、20人近くいるアートクラブの子らと粘土制作。
・・・しかしその前に事件発生!

朝、来てみると元うさぎ小屋に張ったブルーシートの上に数日前に降った雪が溶け、完全に水として溜まっていました。
ショック・・・!

ショックを受けつつも、そこは師匠、さすがの臨機応変さで水を落としてゆきます。
その後も補強するため追加の骨組みとなる資材を買いにホームセンターへ行き。
そして雨・雪の中作業をする上ノさん・・・

この日サポートできていた初沢さんと私(舟迫)はその間、アートクラブに向けて準備!
粘土を一人分に分けていったり、黒板に今日のテーマを描いたり・・・


また、お昼休みは初沢さんのミニコンサート状態!
上ノさんがうさぎ小屋修理で手が離せないため、ここぞと盛り上げてくれる初沢さん。音に誘われて、子どもたちが集まってきます。
前回、東川下バンドを組んだメンバーも再び参加。今回は音楽室からカスタネットや、竹でできたギロのようなものを持ってきてくれました!指揮者をやりだす子もいたり、みんな工夫して参加してくれているのが良いですね。
初沢さん、ファンがいっぱいできたようです。彼女の楽曲はどれも素敵なので、ぜひみなさんYouTubeをチェックしてみてください!
https://youtube.com/@hikari_be?si=KBfCcPEd1xnwm7tM
さてさて、上ノさんは元うさぎ小屋の仮補強を終えて、いよいよアートクラブでの制作。

今回は「副葬品」というテーマを設けた上ノさん。
副葬品とは:故人の棺に納める愛用品や思い出の品のこと。子どもたちには、自分のお墓に入れてほしいもの —ハニワでも、動物でも、よくわからない何かでも— 自由に作ってもらいました。まだ死を考える機会の少ないであろう子どもたちに、敢えてそれを考えさせるというテーマを設けたそうです。
“自分が死んだあとに残したいもの”という、ちょっと遠いようで実は身近なテーマ。
ラテン語の「メメント・モリ(=死を想え)」という言葉がありますが、「死を想うことで、いまの時間をより大事にできる」という考えにもどこか通じている気がしました。
みなさん、楽しげにそれぞれ特徴を加えたハニワや、かわいい動物などを作っていきます。

先生たちにも作っていただきました!シックスパックのあるマッスルハニワ!かわいい!
時間ぎりぎりまで制作している子たちもいるほど、みんな夢中になって制作していました。
こうしてアートクラブでの制作も終え、無事に全ての制作がこの日に終了。
翌朝、コーディネーターとサポーターチームが到着すると既に上ノさんが元うさぎ小屋の補強をしていました。必殺仕事人。


梁が増え、パワーアップした元うさぎ小屋。きっとこれで野焼きの日まで保ってくれるはず・・・!
この日はその後、今まで作ったみんなの作品を割れないように、丁寧に新聞に包みながら野焼きの会場へ運ぶ準備をしたり。

前日アートクラブで作った作品を電気釜で乾燥させるなど、野焼きに向けた細かな準備をしました。

アートクラブで作った作品たちは、野焼き当日までに乾燥が間に合わないため、こうして電気釜で乾燥させます。この乾燥がしっかりされていないと、野焼きをする際に水分が多いことが原因で割れてしまったりするのでこれも地味に大事な工程。

上ノさんが追加で作ったご自身の作品もちらり・・・!全体像はできてからのお楽しみ。
準備が着々と整っていきます。
さて、同時進行で進んでいる巨大絵画製作計画の方にも触れておきましょう。
まずアートクラブがあった日、前回下地を塗ったパネルに白スプレーをかけました。スプレーの匂いが充満する中、ひたすらシューーーーッ

思いの外おおきなパネルにスプレーが足らない!となりながらも、ひたすら、全体が白くなるまでかけていきます。

なんということでしょう。古く、ホコリを被り、電気のつかなくなっていた東川下小の周辺地図が白いキャンバスに生まれ変わりました。
そして、翌日はこのキャンバスに絵を描くための筆も作りました。

上ノさんが丁寧にみんなの作品を運ぶため準備をしている横で、私(舟迫)はせっせと謎の棒に筆をくくりつけたものを爆誕させていました。完成した筆を受け取ったコーディネーターの小林さん、笑顔で人に向かって指示棒のように振り回していますが。使い方、違いますよ。

こちら名付けてマティス棒です。
20世紀初頭〜に活躍した画家、アンリ・マティスが大きな壁画を頼まれた際のドローイングをする際に行っていた方法です。
マティスは、大型ドローイングに使用していた1メートルのキャンバスでは小さすぎたため、構図全体を描ける5メートルのキャンバスを採用。そこで先端に木炭をつけた竹の棒を用いる技法を編み出し、目的に適した手法を見出したそうです。
つまり、大きな絵を描くためには同じくらい大きなサイズで練習したい!というマティスおじさんが編み出した楽しい手段。
https://www.ias.edu/ideas/2017/bois-matisse-bamboo-stick
↑ 参考ページ
私が受験のためせっせとデッサンを学んでいた高校生の頃、絵を描く際は離れて!全体をみながら描くことが大事だ!と耳が痛くなる程言われました。そういった時にこのマティスを参考に出されたりも。この方法であれば大きいキャンバスでも画面全体を見ながら描くことができるのはもちろん、コントロールしきれない線の楽しみがあるからやっていたのではないか?という話を聞いた記憶もあります。
マティスはのちに身体を悪くし、車椅子や病床からも、この方法を使って描いたりしています。
身長の低い子どもたちでも、これだったらパネルの上まで届くはず。そして、ながーい棒でうまくコントロールできない中、どんな風に線を描くのか・・・楽しんで欲しいです。
次回はいよいよ、野焼き3日間編!!!