アーティストインスクールブログAis_blog

【おとどけアート】札幌市立本通小学校× 小林麻美 活動ブログ02

おとどけアート2025  本通小学校×小林麻美さん   ブログ

明るい「学校の七不思議」たより②

アーティスト小林麻美さんこと「あっち」の、おとどけアート2日目の活動模様は、「青いお屋根」の謎解きの続きと、青いお屋根作り作業の開始、そして謎の箱二つの制作です。

912日、本通小学校のおとどけアート2回目。

まずは朝一番で、あっちと一緒に校内を回った成田真由美さんからの「青いお屋根」の謎についての調査報告書から…

***************************************

「青いお屋根」の謎

転校生のあっちは転校初日の散策で見つけた、体育館に掲揚されている「ぼくらの青い屋根」の詩や「青いお屋根文庫」に共通する、「青いお屋根」が気になって仕方がありません。2日目は早く来て、校舎の周りを散策してみました。温室は発見しましたが、「青いお屋根」は見つけられませんでした。気になります。

思い切って担当の先生に尋ねると、「ぼくらの青い屋根」は副校歌であることを教えてくれました。でも、「青いお屋根」の詳細がわからないので、長く本通小学校で勤務され定年退職した先生を紹介してくれました。その方から、取り壊された旧校舎の屋根が青かったことと、それらの詳細が書いてある冊子があることも教えてくれました。そして、今ある旧校舎の隣にあるプールは、「青いお屋根」にちなんで青く塗られているとのことですが、「青くないよ、紺色だよ!」と全員が思いました()

さらに校内のどこかのヒサシも青く塗られているらしいということも教えてもらいましたが、それがどこかはわからないとのことです。もしかして、本通小学校の謎のひとつかもしれません。

 そして、「青いお屋根」のことが書かれた冊子を先生方と一緒に探しました。「青いお屋根文庫」にはなく、校舎2階のお部屋にありました。その冊子は開校記念誌で、表紙には「青いお屋根」がバッチリと写っていました。あっちは開校20周年記念誌と開校30周年記念誌をお借りして、意気揚々とアトリエに戻りました。後でゆっくり読みます。

 その後、子どもたちが回収ポスト入れてくれた裏紙の中から、現在の校内見取り図が出てきました。それらを見比べると、最後に取り壊された旧校舎の場所にプールが建てられたことがわかります。そして、冊子により「青いお屋根」の濃さが違うことも

 アトリエで作業をしていると、あるクラス子のどもたちが全員で、先生と一緒に遊びに来てくれました。早速あっちは副校歌について質問します。あっちの「どんな歌なの?」に、クラス全員で合唱してくれました!みんな上手!そして、楽しそう~!副校歌の「ぼくらの青い屋根」はみんな大好きとのこと。

旧校舎がなくなり、学び舎は変わっても「青いお屋根」はそのシンボルとして、これからも継承されていくのだなぁ、と思いました。本通小学校の子どもたちは学び舎の歴史を慈しむことを、「青いお屋根」を通して、無意識にしているのかもしれません。羨ましくて、ほっこりします。

成田真由美

 

****************************************

 

成田さんに初沢ひかりさんとアーティストの小松菜々子さんが加わって、さらに本通小学校の記念誌「ほんどおり」のページをめくっていくと、20周年の冊子には青いお屋根の歌詞が載っていないことが判明。成田さんの推理によって、現在のプールの辺りに旧校舎があったこともわかり、一旦青いお屋根の謎は一件落着でしょうか。

 

あっちの青いお屋根の制作

記念誌の調査と並行して始めた、あっちの青いお屋根を作る作業が続く。黙々と紙のパッチワークを一枚一枚、紙を吟味して貼りあわせていくと、一枚の大きな正方形になった。

 

(↑両方OKならこのままで二枚載せてみると言うのもアリでしょうか?)

中休みになって、子どもたちがやってきた。興味深そうに触ってみたり、テープで貼るのを手伝ってくれたり、自分がポストに入れた紙を見つけたり。話しているうちに、避難訓練がはじまった。命がけで身を守る練習。隙間時間は活用したいが、子どもたちが真似をするから、気を緩めるわけにはいかない。家に帰るまでが遠足で、教室に戻るまでが避難訓練ですと、教頭先生。

子どもたちの慌てず騒がない姿に感心する

 

青いお屋根よ、おはようさん

あさのひかりに 輝いて

今日も元気に学舎に

早くおいでと 招いてる

あっちがアトリエに戻ってちょっとすると、授業の延長で先生と子どもたちが見学に来てくれた。楽しい子どもたちのうたごえが、あっちのアトリエに響いた。

お返しに、初沢さんがこの一週間で作った「青いお屋根」の歌を歌ってくれて、ちょうどお昼の時間になったので、あっち、初沢さん、小松さんの三人は、訪ねてくれた子どもたちと一緒に給食も食べたのでした。

 

アトリエと二つの謎のハコ

昼食後は、屋根を作るのと並行して、さらにハコを二つ作るために、あっちと成田さんが一緒に段ボールを探しに行く。

 

 

ハコを作る間に、ちょっとブレイクタイム。みんなでしばし思考を緩める。本と飲み物を出前して気楽に休憩をとってもらうための時間。前回は、500m美術館で開催中の「散歩してみた」展のあっちの展示のイメージから持って行ったリンドバーグ夫人の「海からの贈り物」一冊のみだったので、今回はいろいろ持ってきた。手芸屋で買った「草木染めブック」、志村ふくみさんの「白のままじゃ生きられない」(求龍堂)、なぜか買ってしまうよね~と、あっちと成田さんも持っている「日本の傳統色」(青幻舎)は、色の重なりを楽しめる色見本付き。そして作詞家・歌手から精神分析医になった北山修さんの「「むなしさ」の味わい方」(岩波新書)「最後の授業」(みすず書房)、「ハブられても生き残るための深層心理学」(岩波書店)、京極夏彦氏の「冥談」(メディアファクトリー)、「遊牧民の建築術」(INAXギャラリー)、パプアニューギニア展の仮面のカタログなどなど。ミステリ小説の凶器になりそうな分厚い本の京極夏彦氏の話から、水木しげると、あっちと成田さんの話に熱が入って、先週あっちが設置したハコにわたしが提案した仮称「ウラミカミさまポスト」の名前から、話は、妖怪は神様かそうじゃないか、という話になった。悪さをするように思えるけど、妖怪はただそこにいるだけ…と成田さん。私たちが勝手に、自分たちにとって敵か味方か、良いか悪いか、分類しているだけなのだ。

 

 

再び作業。二つのハコの一つは、小さな箱。もう一つは長めの長方体で、このハコに、あっちは三つの投函口を作った。

小さな三つの…?

 

あっちはハコに入れてもらうものと、入れられる時のことを想像しつつ、悩みつつ、ハコ二つを完成させて、本日の作業は終了。成田さんと小松菜々子さんの工夫も詰まったこの箱の一つは、あっちが子どもたちに募って、ある「何か」入れてもらう予定のようですが、どんな風に使うのか。それはもう少し先のお楽しみ。

 

青い屋根、選んで貼るのが面白いから、つい皆熱中してしまいましたが、子供たちからもっと一緒に貼りたい子が出て来るかな? 完成が待ち遠しい。

 

本日のチームコバヤシ

小林麻美、小林亮太郎、小松菜々子、成田真由美、初沢ひかり、ISO

本日の感想