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【おとどけアート】札幌市立栄西小学校 × 秋元さなえ 活動ブログ07

おとどけアート in 栄西小学校 「アトリエ*サカエニシ」の見学記/10月17日

 

こんにちは、コーディネーターたまごのisoです。
今日は午後からの見学のため、前半の中庭からの測量、給食を子どもたちと一緒に秋ちゃんが食べたところも見逃しました。。。なんとか給食後の休み時間に4年生のクラスの教室を測るところから参加できました。

 

※ということで、午前中の様子をご紹介。中庭を手をつないで一緒に測る所。

 

前回作った人型を階段の壁に貼りつける所。

 

今日来ているおとどけアートの面々に確認すると、測量は前回の螺旋階段の続きで、学校を測り続ける子どもたち。秋ちゃんが学校に来る日の、休み時間のいつものルーティンになっていますが、やっぱり同じ測量でも同じ行為にはならない。もちろん違う場所を測ってますが、その時その時でその場に集まっている測量したい子たちと、手を伸ばして指先が触れる距離で、あるいは手を繋いで生まれるエネルギーと、その瞬間だけ共有する「何か」。子どもの頃だけ宿している「情熱」というのだろうか、毎回すごいなと思ってしまう。勢い余って休み時間も、測る予定の場所からも、はみ出しかける。教室をぐるっと囲んで、最後の子が最初の子と手を繋ぎかけると、教室の外から数人測量に混じりたいとやって来た。大人はついついはみ出しそうになると正確に、もう終わりと言わ「ねばならぬ」になってしまいますが、この測量は、そうではなくて良いので、ちょっと間隔を狭く調節して、三人も入って終了。もう、何人か数えるのさえ忘れそうです。(もちろん秋ちゃんはちゃんと数えておられました)

授業の合間を縫って四年生の先生のリバーネームのインタビューを記録。

 

先生のリバーネームはサロマ湖で、湧別町や常呂町のルーツの話や湧別町の芭露にかつてあった遊園地「愛ランドYOU」の観覧車からの美しいサロマ湖の眺めのことをはにかんだ表情で話してくれました。見学ゲストの佐野さんが偶然にも同郷で、今は「道の駅 愛ランド湧別町」として存在しているのだとこの遊園地のことで盛り上がりました。

インタビュー後、控えの教室に戻ると、秋ちゃんから、私isoのリバーネームで前回調べても出てこなかった名前のない川の名前がわかった!ということで、櫛引さんの持ってきた地図でさし示してもらいました。ちょうどその時、前回インタビューを約束したもう一人の先生が顔を覗かせたので、札幌の古地図からいったん離れて、先生のインタビューへ。

先生は今は伏見稲荷の方に住んでいるそうで、緑豊かで動物たちがよく訪れる自宅の庭のお話と、麻生に住んでいた子供時代のお話、かつてあった工場の神社のこと、今の温暖化した札幌では考えられないくらいに降り積もる雪の山から屋根に登って家々の屋根の上を飛びまわって遊んだ思い出を語ってくださった。秋元さんが見に行った丘珠神社の雌雄対になっている烈々布神社の篠路獅子舞のこともお話してくださいました。麻生は昔は「あさぶ」ではなく「あざぶ」と地元の人たちは呼んでいたそうで、それがいつのまにか麻が獲れていたからあさぶに定着していったらしい。そういえば、子供時代になんとなくアザブと読むとアサブに直された記憶が蘇る。栄西小学校はちょうど地下鉄の南北線麻生駅と東豊線の栄町駅の中間くらいの位置にある。今日は初めて麻生駅から小学校まで歩いてきたが、創成川を挟んでいるせいか、地区の雰囲気が違う感じがした。

 

前回夕方まで頑張って作った人型。(ホール階段の人型紙の写真、できれば少し字が読みやすいように)ペンでなぞった人型の中には、秋元さんがこの測量を通して伝えたかった思いが書き込まれていた。

ふむふむ、私も読み間違えずに感じられているな!?まだ無関心な「宇宙人」にはなっていない?秋元さんから子どもたちの大きさの紙の人型に変えようと思っています。というのを後から聞いたが、このメッセージは大人にも読んでほしいから残して欲しい。

 

放課後は、何人かの下校中の子供達に声をかけて、通学路をついていく。子供達の懐かしい感じのやり取りを見守りながら最後の一人になった女の子がさし示したのは昔ながらの佇まいの商店。おじいちゃんがここで働いている、というので、秋元さんはここで女の子と別れてお店に入る。

 

秋元さんと櫛引さんがおじいちゃんとお話しながら撮影中、不意にみると櫛引さんの仕事で関わったファームのたまごが売っていて、ますます話が盛り上がる。オーガニック野菜と手書きでポップが付いていて、どれもおじいちゃんの目で選び抜かれた農家さんから買い付けられている野菜たち。秋元さんに釣られて買い物してしまう。

茶えのきは香りがよくて半分鍋に入れ、残りは混ぜご飯に、青森の在来種ニンニクは炒め物、きゅうりは糠漬けにして美味しくいただきました。ご馳走さまでした。お店を出た後まだ歩き足りないということで秋元さんは再び探索へ。次回、どんなところを歩いたのか聞くのが楽しみです。

 

毎回偶発的に色々なことが重なるのだけれど、今回も色々偶然が重なって面白い1日でした。

 

※このブログは弊社(一般社団法人AISプランニング)が実施しているコーディネーター育成プログラム参加者が書いています。

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