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【おとどけアート】札幌市立屯田小学校 × 西脇秀之 活動ブログ10

・あらすじ・

謎の手紙に導かれ屯田小学校に訪れた西脇さん。

「屯田小学校に行って子どもたち聞けば、ソレ(脚本)ができあがる(らしい)」という言葉を信じ俳優のアイカさんと子ども達と一緒に日々稽古をしています。作品の姿がみえてきたので、新たなお手紙で脚本を「上演する」準備をお願いしています。

 

2週間ぶりの屯田小学校。図書館の前の広場に「とんでんスタジオ」が出来上がっていました。

前回来校のタイミングで西脇さんが出していた手紙がコチラ。

上演のための劇中にでてくる「声」をやってくる声優さんと上演中のどこかで降らせる紙吹雪をつくってくれる髪切り職人さんの募集のお手紙です。

 

中休みになると図書館へ本を返しにくる1年生の大群が。さっそく西脇さんが「ねー、声優さん募集してるんだけど読んでってくれない?」とスカウトします。「俺も、俺も~」とたくさんの子どもたちが集まったので“声みんな”とかかれた部分の収録を行うことに。

 

声みんな『いーけないんだ、いけないんだー。先生にいってやろー。』を、

せーーのでいうと語尾が「いっちゃおうー」「いってやろー」が混在します。

 

「え?普段いっちゃおうーの方がよく言う感じなの」という西脇さんの問いかけると子ども達の数人がウンウンと頷きます。どっちバージョンでやってみようかと相談している間に第一陣の声につられて続々と集まる子ども達。マイクの前が大変な大所帯になりました。

 

本格的なマイクについつい近づきすぎてしまう姿もみられました。

 

 

“声みんな”の声を一通り撮り終えると、次は台詞を練習してきた子が列になって自分が録音する順番を待ちます。

中には“声みんな”につられてその場でやってみたくなってやってみた子も。

 

みんな懸命に自分の選んできた台詞をマイクに乗せます。

西脇さんから「うん、今のもいいけど、もうちょっと遠くにいる人に呼び掛けるようにしてみようかー」「前にこういうことをクックが言ってるからもっと叱ってるように言ってみようか」「何言ってんだこいつ?と思っていってみようか」など具体的なディレクションが入ります。

 

それを外から観ている収録しない子たちも「あー、こっちの方がいいねー」「えーわたしさっきのがいいと思うー」など自分の意見をぽろぽろと溢す姿もみられました。やっている子を眺めているとやりたくなってみたくなった子も現れて、スタジオの収録希望者列がドンドン伸びていきます。

 

列の最後の子まで撮り終えれるかなーと思うのも束の間。着ベルのチャイムが鳴り、列の最後の方で待っていた子と「お昼休みに撮ろうね」と約束をして中休みのとんでんスタジオは閉店~!

 

お昼休み明けは、校庭に遊びに行く予定だったお友達三人組が収録にきてくれました。“声みんな”を息ぴったりに収録しました。

 

声に誘われて観客もぞろぞろと集まります。西脇さんから「撮らない人は静かにね。」と、観客にも鑑賞マナーを伝える場面もありました。

中休みの収録時に列の最後の方で待っていた子が練習した紙を持って昼休みも来てくれました。

 

学年と組と名前と自分の言いたい台詞を伝えて収録します。練習してきた台詞をしっかりとマイクに届けます。

 

西脇さんから「もう少し大きな声でいってみようか」「もうちょっとゆっくりと焦らずに言ってみよう」という指示があり、自分の言葉を誰かに伝えるために必要な技術を受け取る子ども達。少しだけ大きな声、少しだけゆっくりになった言葉を聞いて西脇さんが「OK」が入ります。大役を終えて満足気に帰る子、次の子の収録も気になってその場で眺める子、図書室の窓からジッと眺めている子、今回も色々な形で“声”と関わり合う姿をみられました。

明日の引き続き素材集めです。いよいよ明日は紙吹雪も切る模様。本番に振る紙吹雪はどんなものができあがるのでしょうか。明日の準備も楽しみです!

 

※このブログは弊社(一般社団法人AISプランニング)が実施しているコーディネーター育成プログラム参加者が書いています。

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