・あらすじ・
謎の手紙に導かれて屯田小学校に訪れた西脇さん。
「屯田小学校に行って子どもたち聞けば、ソレ(脚本)ができあがる(らしい)」という言葉を信じて子ども達を観察したりお話したり問いかけしたりしています。
俳優のアイカさんが合流し、先週から玄関ロビーが稽古場になっています。今週からは長休みに各学年のフロアで出張稽古をはじめるらしい…。
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9月26日の記録
今日は長休みが始まる少し前にホワイトボードを押しながら四階に向かうところからスタート。
授業中にちらりとみえるアイカさんと西脇さんの姿に少し教室が浮足立ちます。
フロアスペースを何やら改造中。
簡易式劇場の完成。
終業のチャイムと共に出張稽古in5・6年生フロアが始まります。
アイカさんと西脇さんが稽古をしている姿をみて興味をもった6年生女子たちがゾロゾロと劇場の周りに集まります。
西脇さんから「ねー、ちょっとコレどっちがイイかみてほしいんだけど」とお願い。
アイカさん演じるクックがリンゴを見つけ「え?本物?」という台詞を言う時に、遠くで止まったまま言うのがしっくりくるかリンゴに近づいて言うのがしっくりくるかを皆で見比べます。どんどん増え続ける演出家たち。
「まだ見てないからもう一回!」と何度かリンゴの発見を繰り返すアイカさん。最終的に演出家たちが「(リンゴに近づいて言う)今のがイイ~~~!」というのでリンゴに近づきながら台詞をいうで仮確定。
その後も演出家たちにドンドン問いかける西脇さん。
最初のシーンの動きがなんとなく仮確定したところで、おまわりさんが出てくる新しいシーンの稽古にはいっていきます。
リンゴを食べちゃったクックを泥棒だと言って天の声がおまわりさんを呼ぶところから始めたいな、ということで稽古をみていた5・6年生おまわりさん役を募集。6年生の女の子が立候補。アイカさんと一緒に舞台に立ちます。
クックの隠し持っているリンゴを発見し、クックに詰め寄るおまわりさん。ホワイトボードにはクックがおまわりさんをごまかすためのワードが書いてあり、西脇さんの指示でアイカさんがリンゴをその言葉のモノに見立てて演じます。
西脇さんから子どもたちへ「他に赤くて丸いモノなにかな?」という投げかけに「ポケモンボール」「くつした」「ふでばこ」「えんぴつけずり」「タコ」「ドラゴンボール」「悪魔の実」と、どんどんアイディアが出てきます。
それらを次々と試すアイカさんに子ども達は釘付け。アイカさんの後ろからアイカさんを眺める子どもたちもいます。
「物語の最初からおまわりさんが退散するまでやってみようか。声やってくれる人ー!」という西脇さんの声掛けに、「声」をやりたい陣がホワイトボード前に整列します。
子ども達が声とおまわりさんを熱演している最中にチャイムがなったため最後までギリギリとおして長休みの出張稽古はおしまいとなりました。
お昼休みは玄関ロビーで稽古。長休みにおまわりさんをやってくれた六年生の女の子がお昼休みと同時に「やりたいー!」と駆けてきてくれました。
アイカさんと二人で集中稽古。
西脇さんからの真剣な演技指導も入ります。
楽器をたたいてくれる音楽家の5年生もやってきてくれて、いよいよ稽古味が強くなってきました。
その後ゾロゾロと掃除を終えた面々が玄関ロビーに集まってきて賑やかになります。「あー、今日もやってるー」といって校庭に向かったり、少しだけ覗いて階段で自分の教室に戻って行ったり、先生とお話しながら劇をみたりする子ども達もいて、関わり方や関わり具合は多様です。
アイカさんと六年生の女の子に刺激されて「僕もおまわりさんやりたい」と五年生の男の子が立候補。
「じゃあ、わたしもー」とおまわりさんが2人になり、クックを問い詰めます。そしておまわりさん二人の中に乱入してくるクックを守る謎の人物という脚本にない登場人物もあらわれ、いろいろな方向で物語の可能性を試してみます。
クックが隠しているリンゴは本当はリンゴじゃなくて「実は空を飛べる風船だった」という見立てて空を飛ぶクック。
クックをつかまえにきたおまわりさんはクックと一緒に空を飛ぶことになり、少し不安になりながらも自分が思う「空を飛ぶ」をやってみる子ども達。
「オレ空飛ぶの上手だぜーって人やってみてー」という西脇さんからの日常生活ではあまり聞かない問いかけにも関わらず、子ども達はすぐ舞台の上にあがってきてくれます。
「次はクックもやってみたい!」と子ども達からのリクエスト。
アイカさんとクックを交代し、子ども達の間でいろんなクックを演じたところでチャイムがなり終了のお時間。
リンゴを隠しもっているふりをしている子ども達同士で「それリンゴだろ!」「もってないよ」とじゃれ合いながら各々のクラスに戻っていきました。
次はどんな風に物語が発展していくのかとても楽しみです!
※このブログは弊社(一般社団法人AISプランニング)が実施しているコーディネーター育成プログラム参加者が書いています。
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