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【おとどけアート】札幌市立栄西小学校 × 秋元さなえ 活動ブログ03

おとどけアート in 栄西小学校 「アトリエ*サカエニシ」の見学記/9月12日

 

コーディネーター育成事業受講生isoです。秋元さなえさんのおとどけアートを見学、ということで、栄西小学校の「アトリエ*サカエニシ」に行って参りました。

玄関を入ってすぐのホールのような広いスペースが、「アトリエ*サカエニシ」

 

三日目となる9月12日は、四年生のこどもたちと図画工作の授業「まどをのぞいて」というテーマで午前中の3時間を一緒に過ごしました。

転校生の秋元さなえさんこと‘アキちゃん`と、四年生のこどもたちと先生で、「まどの向こうの景色に形や色を重ねて楽しい世界を作ろう!」

この時間ではカラーセロファンと窓を使って制作活動。

赤+赤=二倍の赤
青+赤は?
いろんな色を重ねると違う色ができないか重ねてみてね。
セロファンはハサミで切っても手でちぎってみてもOK。
貼ったら向こうの景色がどんなふうに広がっているのか?

「雲といっしょにハンバーグ!」
「空に隕石~」
「おかし!!」
「〇〇先生」
どんなものが見えたら楽しい?という問いかけに、子供たちの元気な声がホールに響きます。

説明が終わると早速セロファンと工作道具を持って、あちこちの窓に散らばっていきます。
制作場所は、
正面玄関の大きなガラス扉の窓
一階の職員室向かいの情報処理教室の窓
二階の階段を上がったすぐの中庭に面した窓
そしてその角を曲がった中庭に面した南向きの窓

「何にしようか」
「これ貼って良い?」
「届かないから教室から椅子持って」
早速セロファンを切って窓の世界が思い浮かんだ子
ゆっくりと想像を膨らませて段々と集中していく子
グループごとの割り当てられた窓に、思いがけない想像が広がっていって、思わずそれぞれに聞いてみるとなかなか面白く、正面玄関は大窓らしく大きな人が!
職員室の向かいはセロファンを丸めて花束を作ったり、情報処理教室のものとものをつなぐ梯子を窓につくろう、と挑戦するグループがいたり、教室の中と外で手を振りあったり、> 階段を上がったすぐの二階の窓にはドラゴンや銀河鉄道の宇宙、潜水艦。。。

そして曲がり角の向こうの中庭の窓には、開けたらかぼちゃが出てくる不思議な扉やいきものたち。いつの間にか日差しがさして、廊下にステンドグラスのように影絵が広がり、また違う世界が浮かび上がっていました。

 

‘あきちゃん‘は、子供たちと交じりながら
ドラゴンに尻尾をつけたり、
光の中で遊んだりと
子供たちと楽しい時間と場所を共有。

 

給食をいただきながら、秋元さんが取り組むアートについてのお話を聞いた。
秋元さんの作品の制作方法は、リサーチ型アートともまた少し違うのだが、場所に通い、その土地の人と交流して歴史を体感し、作品に落とし込んでいくのだという。
転校生として子供たちとの遊びを通して感じたことが、作品に生きてくる。
栄西小学校で一回目と二回目とすごしてきて、ようやく三回目で顔見知りができたとのこと。
「(三回目の)中休みの時間は、実はグラウンドで子供たちと遊んできました。ダンゴムシで遊んだり、氷鬼にやって、鉄棒で逆上がりして、砂場で山崩ししてきました」
と、子供たちと遊んだ時間のことを話してくれた。この時間が一つ一つ織り込まれて後半の制作へとつながっていく。
素材も何を作るのかも、まだまだこれからこどもたちと過ごして何度も通っていくうちに決まっていくとのこと。
なので、一回一回が‘あきちゃん‘と一緒にすごしたら、益々楽しみになること間違いなしなのだ。

 

今日の締めくくりは、秋元さんと栄西小学校周辺の土地を歩いて彼女の目的地烈々布神社へ散策した。この烈々布(レツレップ=アイヌ語源が気になるが、不明)という古い地名は、その昔東区から丘珠一帯の呼び名だったとか。

 

4回目の「アトリエ*サカエニシ」では、川の名前について考えるようです。

「リバーネーム」を考える。。。自分の身近な川の名前を自分のミドルネームに!?
ちなみに私の身近な川は望月寒(アイヌ語でモ=小さい チキサプ=ハルニレの木)川です。

※このブログは弊社(一般社団法人AISプランニング)が実施しているコーディネーター育成プログラム参加者が書いています。

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