・あらすじ・
謎の手紙に導かれて屯田小学校に訪れた西脇さん。
「屯田小学校に行って子どもたち聞けば、ソレ(脚本)ができあがる(らしい)」という言葉を信じて子ども達を観察したりお話したり問いかけしたりしています。
今日からは俳優のアイカさんが合流し、いよいよ稽古が始まるようです。
・
9月18日の記録
今日は中休みから俳優のアイカさんが合流し、ロビーでみんながつくった台本をもとに稽古。
何かしてる様子をみてドンドンと集まってくる子ども達。
西脇さんは手元にみんなから集まった物語の続きのお便りを広げながら、次観稽古してみらう脚本を物色する。
ソコに子ども達もワラワラ。遠くの方にはお便りをだしてくれた高学年の子たちも眺めています。
舞台には何やら不思議な楽器も置いてあり、ソコに集まりながらポロンポロンと音を鳴らす子ども達の姿も。
西脇さんがコレ試してみようかアレ試してみようかとお便りをアイカさんに手渡します。
ここもプロフェッショナル。一瞬で書いてあることを読み取って身体と声で『りんごがひとつありました。』の続きの世界にジャンプして演じます。
西脇さんが「声」の台詞を発すると身体や声が変化していく様にひきつけられる子ども達。
自分の物語がアイカさんの身体で目の前に現れていく姿に嬉しそうにする作者たち。
西脇さんからの「声の部分、誰か読んでよー」にスッと横にはいってきて、声を子ども達が担い始める。
途中で書かれている「声」の台詞が変わり始める。
ソレに反応するアイカさん。
その光景が面白かったのか、ドンドン無茶ぶりの声が増えてくる。
「(声)え、ソレ毒だよ。」とアイカさんが美味しそうに食べていたリンゴが毒リンゴだというアドリブの声の台詞が子どもたちにハマり大爆笑。
そこから「じゃあ、その台詞で一回やってみようかー」と西脇さんから提案。
美味しいリンゴをたべていたのに実はその美味しいリンゴが毒リンゴだと知って苦しみながら倒れていくを演じるアイカさん。
そのアイカさんの苦しみ方に子ども達から「はやすぎー!もっとゆっくりだとおもしろい」とディレクション(こうした方が面白いんじゃない?という演出家からの提案するお仕事の一つ)がはいる。
ゆっくりやってみると「ソレソレ~!」と盛り上がる演出家女子たち。
ソレに乗っかる西脇さん。楽器を触っていた子ども達に「音楽隊~~!次コレに合わせて音楽いれてーーー!毒で苦しんでる感じー。」とリクエスト。
さっきまでポロンポロンと鳴る音を楽しんでいた子たちが、仕事を任され音を鳴らすに切り替わる子ども達。グッと舞台に集中してドコで鳴らすかを見計らいます。
アイカさんがリンゴを食べてドコからか聞こえる声にビックリし毒で苦しんでいる時にポロポロンポロンと鳴る音楽。タイミングぴったりで思わず眺めていた子ども達・先生から拍手。
その様子をみていた男の子が「俺やってみようかな」とアイカさんと主役をバトンタッチ。
リンゴを食べて苦しむ死ぬの一連の流れをやってみる。
声の台詞を待ってあげるタイミングやリンゴを食べて苦しむ時間をつくるのを忘れてしまう。声役やの子から「早かったから言えなかったー。」や音楽隊が「短っ!」というフィードバックがある。
ソレを受けて西脇さんから物語の構成を説明。説明を聞いてもう一回チャレンジしてみる。
その姿をみていた他の子が「俺もやりたい」と立候補。
ドンドン立候補がでてくる。すごい。
その子がやり終わったタイミングで中休みのチャイムが鳴り、楽器隊も主役も声たちも作家も観客も一時解散。
西脇さんとアイカさんは稽古を振り返りながら
昼休みの作品に向けて「どうしようかー」と作戦会議中。
中休みにちょっと進んだ作品をベースにちょっとずつ色んなアイディアが足されていきます。
そして給食タイム。今回は給食を6年生に教室に混ぜてもらいました。
給食を食べたらすぐにお昼休み。
中休みに音楽隊をしていたメンバーが「また音楽隊するわーー」と駆け足であつまってきて、中休みにアイカさんの次に主役を演じた彼が「練習してきたーー!」と舞台に走り込む。
机の前に座りリンゴをもちながら友達と一緒に「こうだよな」「うん」とやりとりをしている。
ソコにスッとやってきた声を読みたい女子生徒たち。
すぐさま配置がきまったので、さっそく一度やってみる。
楽しくなりすぎてしまって舞台にちょっかいを出し始める子も現れ、演出家としての西脇さんから「(みんなでやってるから)ふざけるなら、ココ(舞台)からおりて」とディレクション。
総合芸術としてみんなでつくっていることを場の空気で伝えます。
少しづつみんなが真剣に舞台に混ざり始める。
アイディアだしで追加になった魔法のりんごで空を飛ぶシーンをアイカさんがやってみると、続々と「次やりたいー」と手が上がる。
四年生の男の子の次は二年生の男の子の次は三年生の男の子へ。
やりたい人たちが一満足したところで西脇さんから「(毒リンゴをたべて、ゾンビになることをしったクックに対して)この次はどんなことが起こると面白いかなー」と問いかけ。
「直るくすりをくれる」「声が助ける」「魔女になる」など新たなアイディアが沢山。
たくさんでたアイディアをひとまず一回試してみる、をしている内に「もうすぐ授業がはじまるよー」のチャイムが鳴り解散。
チャイムに合わせて校庭からかえっきた子ども達が「どこまで進んだのー」と教室に帰る途中に寄ってくれます。
リンゴが置いてある机周りで少しだけおしゃべりをして本当に解散。
17日からグググッとお話が進んだ一日でした。
次回は新たなお便りがでる模様。どんなお便りがでるのかとても楽しみです!
※このブログは弊社(一般社団法人AISプランニング)が実施しているコーディネーター育成プログラム参加者が書いています。
コーディネートサポート&ブログ/ベー(阿部)