夏真っ盛りの北海道。
昨年よりは過ごしやすいけど、やっぱり暑いですね!
さて、北海道文化財団が主催する「こどもアート体験事業」が占冠村で実施中!
今年度のアーティストは、昨年の新冠町での活動に引き続きパフォーマーの加賀城匡貴さん。新冠町で新新(ニイニイ)旋風を巻き起こし、そのつながりで今年は町民の方々とパフォーマンスライブまで実現した加賀城さんの勢いは止まりません。
で、占冠村では何を行うのかと言うと、、、
「占(シム)ー大陸の歩き方」です。
え?意味がわからない?、、、そうなんです。
でも活動が始まる前にもうロゴマークができているんです。
ついでに缶バッチもできてるんです。
加賀城さんこういうの好きなんです。
実はこの活動を企画するきっかけとなったのが占冠村に伝わる「不思議な泣く木」というわれる木がありまして、現在は撤去されている説明書を読むと明らかに近代に創作(こじつけ?)された痕跡があり、加賀城さんが普段から制作に用いる「みたて」にもつうじるとてもユニークな成り立ちと逸話をもつ知る人ぞ知る名所になっております。
この「不思議な泣く木」との出会いが、今回の活動の出発点になっているようです。
*「不思議な泣く木」参考サイト
https://journeytotrees.com/2022/06/24/kyoju203/
でも活動がどうなるかはよくわからないので、ここからは日々の様子をご紹介しながら何をしようとしているのかを解説いたします。
今回のレポートでは、7月29日〜31日の3日間実施した活動についてご紹介。
<活動初日>
占冠中央小学校に占冠村の子ども達が集合!
夏休みの特別な時間にみんな元気よく集まってくれました。
自己紹介を済せ、加賀城さんから今回の活動についてのお話。
一昔前に一大ブームとなった太平洋に沈む謎の大陸「ムー大陸」を皆さんはご存知でしょうか?
実はそのムー大陸と占冠村のシルエットを重ね合わせるとなんととっても似ていることを発見した加賀城さん。
かつて海であった占冠村も、ムー大陸のように現在のような人類ではなく、別な何かが文明を気づいていたのかもしれないと妄想し、今回のテーマを思いついたとのこと。どうやら、そんな空想(妄想?)を子ども達と共有し、占ー大陸の痕跡を探して、そこからさまざまな物語を紡ぎ出していこうと言うのが今回の活動らしい。
とはいえ、どのように占ー大陸の痕跡を探していくのか。
ここからは加賀城さんが得意とする「みたて」が活躍します。
気になるものや風景を別な何かに見立ててみる。
そこには思いもよらない発見があり、物語が生まれてきます。
ということで初日は学校内で「みたて」のトレーニングスタート。
学校の至る所をそれぞれに散策。
みんな熱心に気になるものを撮影していきます。
そして、最後にそれぞれが撮影した「みたて」の発表。
学校の中に巨大なカニがいた!?
宇宙人がいた!?
動物がたくさんいた!?
ロボットがいる!?
みんな発想力豊かで、翌日からの占ー大陸の痕跡を探していくことの期待が膨らみます。
<活動2日目>
今日はトマム地域で、いよいよ占ー大陸の痕跡を探していきます。
占冠村立トマム学校に集合し、まずは昨日のおさらい。
カメラを持っていざ出発!
みんなでいろいろなところを探っていきます。
そして学校に戻って、みんなが発見したものを検証します。
トマム地域で発見されたもの。
・伝説の剣
・謎の暗号
・宝石
・神殿
・お金
・へび、かに、虫、蝶などの生き物
どうやら占ー大陸には占ー人(シムー人)がいて、生物もたくさんいたようで、お金も流通していて、、、とにかく文明があったことがわかってきました。
<活動3日目>
3日目は占冠中央小学校に戻り、この日は中央地区の調査へ。
住宅やお店、文化施設が多い中央地区は占ー大陸の要素が満載。
占冠中央地区で発見されたもの
・城跡
・ハゲ山
・神殿
・住居跡
・銅メダル
・へび、とり、虫などの生き物 などなど
ここでは、トマム地区ではあまり見えてこなかった占ー人の具体的な生活と営みが見えてくる発見が多々ありました。
みんな熱心に探索してくれましたね〜。
さて、活動の後半は、発見したものを元に、それぞれに独自のストーリーを考えて紙芝居を作ります。
どんな作品が出来上がっていくのか。
ご期待ください!